『滝沢歌舞伎』13ステ目のレポをお送りいたします。見れば見るほど、進化する滝沢歌舞伎。1週間を経った頃から、日替わり部分がどんどん育ってきています。今回は林翔太君についてと、通常通り、MC及び鼠小僧の日替わり部分レポをさせていただきます。
『こどもつかい』を任さされた林翔太君。ここにきて“つかんで”きました
どのタイミングで林翔太君について書こうかと思っていたのですが、昨日の林君を観て、林翔太君について今、書いておこうと思いました。それくらい、初日から大きく進化しています。
『こどもつかい』と向き合うこと
今年はなんといっても、怪談話を6月17日公開の『こどもつかい』とリンクさせるというのが大命題であったと推測されます。そこで白羽の矢が立ったのが林君です。林君は昨年『おばけ』の一人芝居が高く評価されていました。
前回、林君の『おばけ』は
- 昔の話
- ほぼ、暗闇
- お化けイメージ画像。お化けイメージと同じお化けさんたちが通路に登場(怖いけど、注視するほどでもない)
↓
林君にほぼ集中状態
- 林君の見事なまでの一人芝居(三役の演じ分け完璧)
↓
めっちゃ怖い
という構造で、何度見ても、怖い怪談に仕上がっていました。
今年は
- 現代の話
- 小道具そして、嫌な大人、白塗りのちびジュ達登場と視覚的情報が多い。
- っていうか、なによりも映像の子供が怖い(気になりすぎる)
↓
語りだけに集中できてない状態
↓
どうなるの?!
という中、林君がどうこの一人芝居を演じるかに注目していました。
怖い林君再び
二日目、『こどもつかい』を観た時に感じたのは“映像が怖い”でした。
林君の語りというよりも、それを凌駕する視覚的怖さが存在していました。
それが、昨日の『こどもつかい』は変わっていました
なにが変わったかと言えば、
- 語り
- 犠牲になる大人
- こどもつかい
三者の熱の分配が変わっていったと思われます。
昨年の映像を見ると、襲う雪女と襲われるみのきちの熱量が高いので、語りを冷静にして全体のバランスをとっているのです。(後半には語りも熱量高くなってたけど)
しかし今年の『こどもつかい』では、こどもつかいに熱がありません。去年あった、熱と熱のぶつかり合いが生まれづらい構成になっていたのです。そこに強烈な映像が差し込まれる。始まったばかりはその映像に芝居が負けていたように思えていたのですが、1週間を過ぎて、林君は熱量の配分を変えてきていました。
こどもつかいに熱がないなら、語りに熱を
今、林君の語りには、憑りつかれたように熱い熱量が込められています。語りと犠牲者(ひどい大人)のぶつかり合いの間に、冷静なこどもつかいのセリフが差し込まれる。そのことによって、こどもつかいの怖さが引き立っています。
いや、今年もまた大きな成長を見せてくれた林君。今年もどこかでお芝居をやってくれるといいな。ぜひどこかでお芝居やってください。
昨年をどう超えるのかに注目が集まる林君
昨年、8年連続の『滝沢歌舞伎』出演を果たした林君。昨年は所属していたThey武道を離れて一人で出演をしました。それまではThey武道として、ユニットの一員としての見せ方が多かったのですが、昨年ははっきりと一人でなにがみせられるのか?という滝沢座長の問いかけに対して、予想を超えるパフォーマンスでこたえていました。
昨年の林君はこちら
- 『おばけ』での一人芝居
- 『Seasons』での歌披露
この二つが林翔太君のターニングポイントになることは間違いないでしょう。この後、林翔太君はNHKドラマ『鼠、江戸を疾る2』に秋友として出演。舞台『アンダースタディ』ではJr.三人で主演をつとめました。
アンスタの模様はこちらを
2016年は林翔太イヤーだったなと感じでいます。
そこで11月にThey武道から宇宙sixへとユニットが変更になりました。
昨年が大きな変化だっただけに、今年はその上をどう超えていくのか?というところに注目が集まります。
2017年、林君への期待はどんどん高まるばかり
今年は9年連続出演の林君。もはやゆるぎないベテラン枠です。
今年のパンフレットの中でも
タッキーから、かなり頼りにしているお言葉が出てきます。
林は昨年、ひとり3役をこなすお化けのシーンが、すごく良かった。本人からも、自信のようなものが出てきたのを感じました。パフォーマンスの能力は高いので、あと欲しいのはリーダーシップ。なので今回「(小さいJr.のまとめ役を)やるか?」と聞いてみたところ「はい、やります!」と元気な返事が返ってきました。
去年を超えるといえば、化粧シーンのところのMCを室龍太君と林君で務めるというのも、タッキーの戦略なのでしょう。今まで、アドリブをほとんどみせてこなかった林君が番頭として登場。番頭というのはマネージャーさんのような役です。その言葉通り、『滝沢歌舞伎』を知り尽くした男として、ケンタッキーに取材したり、Jrの質問を集めたりと、お客さんの観たいものをどう提供してくるのか、トークをどう面白くするのかといったところでも力を発揮してくれるであろう林君。まだまだ半分まで行っていませんから、番頭としての成長も注目です。
化粧シーンレポ
番頭林君と室君の掛け合いシーン。
本日はSnow Man佐久間大介君からの質問です。
タッキーへ「将来の夢はなんですか?」
林:(滝代読)「冒険家アイドルです。」
(会場からおおおお~の声)
滝:佐久間おまえ、これ小さい子の質問だぞ
健くんへ「いつなら健くんの家に泊まってもいいですか?」
林:(健代読)「生涯ムリです。」
(会場爆笑)
室:生涯って
林:佐久間にはそれくらいがちょうどいい
佐久間君、きっちり笑い取ってくれました。
林君、maybeで健君を奪い合うライバル、佐久間君に厳しい。
無言で、化粧に集中する二人からのスタート。
黒子君(前田君、基君)も必死で二人の体をあおぐ。
滝:終わりましたか?
健:終わった!14項目。
滝:多いですよね。
健:女の人は大変だね〜
滝:ここまで本格的なのはしないでしょうけどね
健:もっと厚塗りかも。
滝:こらっ(笑いながら)
健:いやもっと厚塗りかもしれない
滝:もっと?
健:40構造くらい。塗り重ねて。大変だよほんとねえ〜
滝:うまくいかないと一日テンション下がるみたいなね
健:ちょっと目元うまくいかないと、テンション下がる。アイメイクって大変だよね。ブスになるかならないかの瀬戸際じゃん?
滝:今日の調子はどうですか?
健:まあまあカワイイんじゃない?でもちょっとミスるとブサイク…いや、ブスになるいやオブスになる。滝沢は百戦錬磨だから(化粧の)クオリティ高いもんな
滝:いやいや、そんなことないですよ
(化粧しながら)
健:滝子さん、チクビいやオチクビが見えてますよ
滝:あら(腰にまいていたタオルを胸まであげる)
健:太鼓までは男だけど、ここからは女なんだから
滝:お風呂上りスタイルですね
健:お風呂上がりの女の子が間違えてデリバリー取っちゃったみたい
滝:その割には二の腕しっかりしてる。ああっ(バスタオルはらりと落ちる)
健滝:爆笑
14項目をちゃんとカウントしている健君がかわいすぎる。バスタオルで胸を押さえているケンタッキーはまさに女子の恥じらいでした。
本日の鼠小僧―笑いあり部分
だんまり(暗闇)シーンの鼠さんのごまかし方
捕り手:御用だ
松尾:まてまて、松尾だよ
捕り手:なんだよ~松尾かよ
捕り手:御用だ~
鼠:タラちゃんでしゅ~(微妙に似てない)
捕り手:なんだよ~たらちゃんかよ
まさかのタラちゃん。しかも微妙。それでもやり切った殿さすがです。
お丸登場
お丸:気が付きゃ10年。もう美魔女だもんね。ここんところに山手線。あなたは千代田線、あなたは丸の内線ね。
男の人と目を合わせてうなずくお丸。
お丸、結構気を使っていた。えらい。
お丸とこまぞう(室君) お丸の団子屋の場
こまぞう:こんな顔のでかい女に興味はない
お丸:江戸じゃ普通サイズよ
この部分色々実験しているこまぞうとお丸が楽しくなってきました
お丸と鼠小僧 屋根上の場
お丸:さぁ引っ張って(手を伸ばすお丸)
鼠:グーーー (寝る鼠さん)
お丸:特技ね
二回めトライするお丸。手を差し伸べて寝るお丸。わかりづらくて不発
鼠:お前、練習してからやれよ
お丸:やってみるもんじゃないわね
お丸ナイストライだよ。でも一番面白かったのは鼠さんの「練習してからやれ」だったよ
本日の独り言
- 最近思っていたことが、今日確実なものになりました。基君って“まめ”に似ている。特にそら豆。おでこ全開にすると豆感がアップします。
- 谷村龍一君が全編通して出てきませんでした。谷村君どうしたの?今までは、ダンスは無理でも鼠小僧の町人の役としては登場していたのに、今回は一度も姿を見せず。体調が悪いのでしょうか。心配です。
- アンダー出演の目黒君、髪を黒く染めて、歌舞伎向けになっているけど、日焼けして肌も黒くなってる。そこ白くしないと~目黒君。タッキーに白塗り教わる?!
- 本日の阿部ちゃんの天気予報はこちらです。