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6/9 夜 中山優馬出演ABKAI『石川五右衛門~外伝』初日レポ-『ぴんとこな』から4年。歌舞伎舞台で純粋に剣に生きる柳生十兵衛を演じる中山優馬君。

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ドラマ『ぴんとこな』から4年ついに中山優馬君が歌舞伎に出演。しかも役柄が柳生十兵衛という重要なお役での登場です。これでまた滝沢歌舞伎出演に一歩近づいたのでしょうか。初日の模様をレポします。今回もネタバレありますので、まだこれからご覧になられる方はご注意ください。

 

 

 

 

『石川五右衛門~外伝』あらすじ

有名な『南禅寺山門の場』が繰り広げられている。キセルをふかしながら、「絶景かな、絶景かな。春の宵は値千両とは、小せえ、小せえ。この五右衛門の目からは、値万両、万々両」といいながら盗賊石川五右衛門(市川海老蔵)が美しい桜を眺めていた。そこに捕り手がやってきて、五右衛門を捕らえようとするが、なんなく振り払ってしまう。

 

豊臣秀吉の時代。百助(山田純大)と金蔵(前野朋哉)は芝居小屋の前で呼び込みをしていた。五右衛門の表稼業は京傾奇白浪与左衛門一座(きょうかぶきしらなみよざえもんいちざ)という役者集団だった。美しい女性が舞う女歌舞伎が始まる。華やかな女性の舞いに看板役者、堅田の小雀(中村壱太郎)が加わり、より一層舞台は盛り上がる。そこに突然、舞台上に南蛮人が現れ、斬りつけられる。斬りつけられたのは宣教師のマリオ(市川九團次)だった。ポルトガルの王より日本の民に向けて送られた財宝を届ける任を負って日本に来たマリオだが、徳川家康の懐刀である柳生宗矩によって宝は盗み出され、乗組員は皆殺しにされたと告げてマリオは息絶える。五右衛門は軍資金に使われようとしている財宝を取り戻し、民に分け与えようと画策する。

 

与左衛門一座の動向は宗矩に筒抜けであった。それは一座の小雀がスパイとなって報告をしているからだ。小雀が一座をおびき寄せることに成功すると、用済みとなった小雀は、くノ一お雪(大谷廣松)によって斬られる。宗矩は陰謀を知る五右衛門を殺すように嫡男である柳生十兵衛(中山優馬)に申し付ける。十兵衛は藤枝の関所で待ち伏せ、五右衛門と対決をするも、五右衛門は軽々と逃げ切る。

 

五右衛門に助けられた小雀は改めて一座にもどり、また五右衛門の手下に加わることになる。財宝は祭りに使われる山車を使って、宗矩の指図で城外で運び出されるところだった。五右衛門たちはその財宝を奪い返そうとするが、そこには宗矩の手のものが待ち受けている。五右衛門たちは財宝を取り戻せるのだろうか。

 

 

純粋に剣の道を進む柳生十兵衛が優馬君に重なる

今回優馬君のお役は柳生十兵衛という、悪役である柳生宗矩の息子として登場します。財宝を不正にかすめ取り、徳川家康の軍資金として悪用しようとしている柳生宗矩ですが、息子の十兵衛は純粋に柳生新陰流を極めようと剣の道を進んでいる青年。そこで、ひきよせられるように石川五右衛門と対決をすることになります。

 

会場を存分に使った大立ち回り 

一幕の最後には十兵衛は五右衛門と大立ち回りを演じます。まず、普通の歌舞伎にはないことですが、一階の通路をふんだんに使って、見ごたえのある大立ち回りが展開されます。まさに真剣勝負。親の命を受けて動く十兵衛に五右衛門は「自由に生きられないとはあわれなものよ」といって去っていきます。なにも考えずに剣の道を突き進んできた十兵衛はハッとします。

 

純粋な十兵衛がせりあがる二幕 

二幕で剣を交えて再会する五右衛門と十兵衛ですが五右衛門の「自由に生きられない」と言ったことを振り払うように、十兵衛は「新陰流を極めるのみ」と言い放ちます。十兵衛にとって剣を極める上では五右衛門はかつてない好敵手(ライバル)でした。ある意味、とらえる相手でありながら、あっぱれな敵と思っている十兵衛。しかし、やっととらえてみれば、父の宗矩は「とらえるためには手段など関係ない」と言われ、十兵衛は納得がいきません。ここに純粋に剣に生きる十兵衛の姿があります。その純粋さが今回の優馬君の見せ場と言えるでしょう。

 

そして、最後にまた五右衛門との対決が待っています。「十兵衛待たせたな」という五右衛門のセリフもかっこいい。二人の対決にご注目を。優馬君の殺陣は歌舞伎の殺陣よりも、斬りつけるというよりも舞うような所作。これから回を重ねてもっともっと殺陣が成長する予感がします。

 

滝沢歌舞伎への期待高まる優馬君

こうなってくると、次回の滝沢歌舞伎は中山優馬君を最有力候補にあげておきたくなります。今回の優馬君の一番の発見は歌舞伎舞台に必要なノーブルさを自然に身にまとっていること。歌舞伎のセンターにくる役者が子供時代から培って身に着けるノーブルさを優馬君はもうすでに持っていました。だからこそ、驚くほどに歌舞伎の舞台で浮いていないのです。ちなみに今回は市川海老蔵さんの自主公演なので、歌舞伎以外の役者さんもたくさん出ていますが、その動きだけで、歌舞伎の人でないことがわかります。その中でも優馬君はあまりにおさまりが良い。これはすごいことです。いや、むしろ、これは早く殿に観ていただきたい。そんな一作です。

 

 

滝沢歌舞伎との比較No.3

今回のABKAIもしかしたら海老蔵さんはご覧になったのだろうかと思うくらいに似ている場所がありました。(というかそれは滝沢歌舞伎見すぎな自分のさじ加減かもしれませんが)気になる相似点No.3です。

No.3『南禅寺山門の場』はほぼほぼ同じ

今回滝沢歌舞伎と同じ演目、「南禅寺山門の場」がありますが、出だしほぼ同じです。だからこそ比較してしまいます。海老蔵さんは破天荒な五右衛門。タッキーは繊細な五右衛門だったと思い返しました。

No.2小判がまかれます

小判がまかれるのですが、小判が薄い。きちんとした形がなかったので、こちらでご勘弁を。あのふかふかの小判が懐かしい。小判のシーン懐かしい方はABKAIで小判にまみれてみませんか?

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No.1もう滝沢歌舞伎にそなえているかもしれないだんまりシーンの優馬君

だんまりのシーンがあります。海老蔵さん、壱太郎君、優馬君、前野さん(auの一寸法師の人)が暗闇のなかでの探り合いをします。優馬君の刀の動きが俊敏すぎ。いやこれも滝沢歌舞伎に備えているのかも(←願望がせり出してる)

 

本日の独り言

  • お祭りのシーンで面をかぶって舞ううちの一人が優馬君です。面をかぶっているからといって気を抜かずに優馬君を探してください。
  • 東海道中の道筋で五右衛門の手下がお地蔵さんになりすましているシーンがあるのですが、気が付かずにお参りをする優馬君のかわいさ。こういうシーン入るとホッとします。
  • 今井翼君は出雲屋という屋号をもらっていました。優馬君も屋号もえらないだろうか。それとも出雲屋一門に入るという手もありますが。
  • 海老蔵さんの息子、勧玄くんが出るかもという、海老蔵さんの会見の言葉がありましたが、残念ながら初日はお目見えなし。見たかった。

 

 

 

作品データ

タイトル

ABKAI 『石川五右衛門~外伝』

製作年

2017年

公演期間

6月9日~6月25日 Bunkamuraシアターコクーン

上演時間

約2時間(休憩20分)

樹林伸

脚本

松岡亮

演出

雷海

出演

市川海老蔵-石川五右衛門

中村壱太郎-堅田の小雀

大谷廣松-柳生のくノ一お雪 

市川九團次-宣教師マリオ、原田左膳 

片岡市蔵-酒井忠次

市川右團次-柳生但馬守宗矩

中山優馬-柳生十兵衛

前野朋哉-足柄金蔵

山田純大-三上の百助

 

 

 

 

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