J組がむしゃらら

日々のジャニーズあれこれ。舞台、コンサートを中心に映画、DVDもeveとその友人、ざっきちゃんとロンさん三人のジャニーズへの思いをつづっていきます。

11/14 生田斗真・菅田将暉主演 『ローゼンクランツとギルデスターンは死んだ』レポ ノーブルな顔立ちと鈍な受けこたえのギャップ萌えの斗真君 菅田・生田の上質な漫才。

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秋はジャニーズも舞台作品がたくさんありますね。その中でも注目作品がこちら『ローゼンクランツとギルデスターンは死んだ』です。ハムレットの中ではほんのちょい役で出てくるローゼンクランツとギルデスターンにフォーカスを当てたハムレットのスピンオフ作品。名前はかっこいいんですがよく覚えてないキャラクターロズギルを超人気者生田斗真君と菅田将暉君コンビが演じます。ネタバレ含みますのでまだご覧になってない方はご注意ください。

 

 

 

 

『ローゼンクランツとギルデスターンは死んだ』あらすじ

ローゼンクランツ(生田斗真)とギルデスターン(菅田将暉)はコインの裏と表を言い当てるゲームをしながら城に向かっていた。国王(小野武彦)直々に呼び出しがあったからだ。

コインは90回やってもずっと表しか出なかった。こんなこと、あるのだろうか?

ローゼンクランツはのんきだが、ギルデスターンは嫌な予感しかしない。自分が納得のいく理由を考えていたが不安は募るばかだった。

 

宮殿にたどりついた二人は国王から正気を失っているハムレット(林遣都)がなにを考えているのか探るように命令を受けた。

宮廷はあわただしい。なにが起こっているのか聞き耳をたてるローゼンクランツとギルデスターンだったが、一体なにが起こっているのかはわからない。なんだか大変なことが起きるているようだった。ローゼンクランツは帰りたいとべそをかくが、事態は闇のままだ。

 

ギルデスターンはハムレットの心を探るためにはとにかく問いかけ、こちらの手の内を明かさないようにすることが重要だと考え、ローゼンクランツと質問ゲームを始める。質問ゲーム成果むなしく(そもそも質問ゲームが低レベルだけど)逆にハムレットが二人の真意をたっぷり聞く展開となる。(つまり国王の真意をハムレットはよく理解しているけど、ロズギルは全体像が全く分からない)

 

おろおろしいているロズギルの前で、旅芸人たちはハムレットから指定された芝居の稽古をしていた。それはハムレットが国王夫妻に向けた復讐の第一歩だ。国王暗殺の物語にはなんとロズギルに似た二人も登場している。ロズギルは芝居を観ながら不安にかられるが、今一体なにが起きているのかがやっぱりわからないでいた。

 

ロズギルは国王からの手紙を携え、ハムレットをイングランドに連れていくように命じられた。国王の手紙には「ハムレットの首を即刻はねよ」と書かれていた。全くもってこの事態がのみこめない。俺たちはいったいなんなんだ?この不条理の中、船に揺られロズギルは眠る。ハムレットは二人が寝ているすきをついて手紙の内容を書きかえる。そこに書かれていたのは?

 

 

ロゼギルの息の合い方がほぼ漫才コンビ

ロズギルはハムレットの幼なじみと言われていますが、その割にそのお母さんである王女から名前も覚えてもらえない存在の薄い二人組です。もはや途中で本人たちがどっちがロズでどっちがギルかもわからなくなるほどの薄い存在感。その二人が求めているのは「今なにがおこってるの?今俺らどこにいて、どこに向かってるの?」というささやかな認識。それだけ教えてもらえたら不安にならないのに、二人が求めても、(本筋の話はどんどん深い悲劇におちているのに)、そのヒントももらえないかわいそうな二人組。ハムレットのような悲劇のヒーローにはなれない、ありふれた存在の二人が「自分達を探して」右往左往します。

 

今回の見どころは生田斗真君演じるローゼンクランツと菅田将暉君ギルデスターンの右往左往しているやり取りです。万が一、全体の物語についていけなくなったとしても、この二人のやり取りを観るだけでも楽しい作りになっています。二人のやりとりは上質な漫才を観ているような感覚。のんびりしているロズはボケで理性的にことを運ぼうとするギルはツッコミといった役回りです。膨大の量のセリフが出てきているので、ちょっとでも間を外すと大変なことになるような会話ですが、二人の息がぴったりあっています。この二人にぜひ漫才やって欲しい。少なくともこの二人でセトウツミやって欲しい(菅田君は立ち位置かえてということになりますが)。キラキラアイドルとは対極にあるイケてないくすんだ男子のボヤキなのですが、それすらも極上のエンターテイメントにしてしまう斗真君と菅田君に拍手です。

 

 

ここだけは押さえておきたいハムレット

この物語の面白さは、ロズギルが本筋の話からはじきとばされているということです。なので、この話を面白くみるためにハムレットの超短いあらすじを(SHOCKファンならハムレットは一通りご存知だとは思いますが)

 

『ハムレット』あらすじ

デンマークの王子ハムレットは、父である国王が実は叔父クローディアスに殺されたということを国王の幽霊から聞かされ、正気を失ったふりをして復讐の機会をうかがっていた。旅芸人を使って国王暗殺の再現劇を国王に見せると国王は動揺をしたため、父を殺した犯人が叔父クローディアスであることを確信する。一方、叔父と再婚した母ガートルードとの会話を盗み聞きした宰相ポローニアスを誤って殺してしまったハムレットは国を離れることとなる。ハムレットを危険とみなしたクローディアスはイングランド王への書状に「ハムレットの首を即刻はねよ」と書き添え、ローゼンクランツとギルデスターンをともにイングランドに送るが、ハムレットは書状を「ローゼンクランツとギルデスターンの首を即刻はねよ」に書き換え、自分は帰国する(ひどい)。ハムレットを待っていたのは、父ポローニアスを殺され、妹オフィーリアも狂い死にさせられたレアティーズだった。レアティーズはハムレットに決闘を申し込む。決闘の場で、ハムレットは剣先に仕込んだ毒でレアティーズ、クローディアスを殺し、自身も死んでいく。ガートルードは決闘の見学の最中に毒の入った飲み物を飲んで息絶える。デンマーク王室は死に絶え、この悲劇はノルウェー王子フォーティンブラスに引き継がれていった。

 

空気しか感じてない不憫なロズギル

ものすごい、ドロドロ悲劇があったということがお分かりいただけたでしょうか?

ロズギルはこの事実をなに一つ聞かされていません。ただ「なんか宮廷めっちゃバタバタしてない?」「オフィーリア、モラハラ受けてない?」「あ、今ハムレット死体引きずってなかった?」というやばそうな空気だけを感じ取っています。全体像が見えず、おろおろしているのがロズギル。そのおろおろした二人のやり取りをみるのがこの喜劇の楽しみ方です。

 

 

演出家・小川絵梨子さんが突き付けてくる強烈なメッセージ

ロズギルを説明するにあたり、「ゴドーを待ちながら」と似た不条理劇と並べて説明されることが多いようです。個人的には『ゴドー~』あんまり得意ではありません。なにを達成するためにこの物語が進んでいるのか、目的がよくわからなくなるからです。ただ、今回のロズギルはおろおろしているロズギル二人を観ながら、「もしかしてこれは自分のことなのではないだろうか?」とギクリとさせられました。

 

ロズギルはどこまでも、自分の運命を自分から動かすことはしません。相手が動かしてくれるのを待っている。これが、ハムレットとの大きな違いです。イングランドに向かう船の中でギルのセリフに「船だと安心だ。考えなくてすむ」というのがあります。なにも考えないで、自分が考えることを放棄した末にたどり着く場所がどこなのか?

今、なにが起きているのか?どう行動するべきなのか?考えていますか?今の私たちに突き付けられたメッセージです。さすが小川絵梨子さん演出。『ヒストリー・ボーイズ』

の時も観終わった後にガツッと突き付けられましたが、今回も強烈なメッセージを届けてくれました。今一番注目の演出家さんの一人です。

 

 

本日の独り言

  • 斗真君の美しいルックスとどこまでも鈍な受け答え、最高のギャップです。可愛すぎる。
  • ハムレットを演じる林遣都君。前日に『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』を観ていて、Travis Japanのちゃかちゃんこと宮近海斗君に似てるわ~と思っていたのですが、やはり、実物観てもちゃかちゃんに似ていました。
  • そういえば菅田君は漫才の映画『火花』も公開間近ですね。舞台挨拶で斗真君と漫才やってくれないだろうか
  • それにしても菅田君、こんなにはずれがないってすごいことではないでしょうか?

 

作品データ

タイトル

ローゼンクランツとギルデスターンは死んだ

製作年

2017年

上映時間

2時間30分(途中休憩20分有)

トム・ストッパード

演出

小川絵梨子

出演

ローゼンクランツ:生田斗真

ギルデスターン:菅田将暉

ハムレット:林遣都

座長:半海一晃

オフィーリア/ホレーシオ:安西慎太郎

ポローニアス:松澤一之

ガートルード:立石涼子

クローディアス:小野武彦

アルフレッド:田川隼嗣

劇団員:林田航平、本田遼、章平、長友郁真

 

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