J組がむしゃらら

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11/16 森田剛出演『すべての四月のために』森田剛君を輝かせるのは、丸メガネと情けない表情

 

この前『IT』を観ていたら『こどもつかい』を思い出しました。こどもの恐怖をどちらも取り扱っているからでしょうか。もうすぐ『こどもつかい』もDVD・Blu-rayが発売ですね。さて、森田剛君のお芝居です。今回は森田剛君の可愛さメガ盛り。森田剛君の可愛さをめでる舞台に仕上がっています。ネタバレ含みますので、まだご覧になってない方はご注意ください。

 

 

 

 

『すべての四月のために』あらすじ

日本の統治下にある朝鮮半島の木浦から数時間船で行った場所にある小島。

呉本萬吉(森田剛)は父の日記を頼りにこの島にやってきた。父の日記には戦中ここであった出来事が記されていたのだ。

 

1944年、安田洪吉(山本亨)・英順(麻実れい)夫妻が営む安田理髪店では次女秋子(臼田あさ美)と呉本萬石(森田剛)の結婚式がにぎやかに行われている。

足が不自由な長女の冬子(西田尚美)

スターにのしあがりたい三女夏子(村川絵梨)

軍事訓練に明け暮れる学校に失望して定職についてはいないが、お酒が大好きで明るい四女の春子(伊藤沙莉)

 

花嫁の秋子は夫萬石が、今でも冬子を忘れられないことを悟って浮かない顔をしている。

祝宴が盛り上がったころ、片足の将校篠田(近藤公園)が理髪店を訪れ、日本軍の管轄下におくと宣言する。

 

戦局は日に日に厳しさを増していく。

夏子は日本軍の遊技場で軍歌ばかりを歌わされ、食料は統制され、男は戦地に送られていく。

 

日本兵の高田(稲葉友)は泣きながら理髪店を訪れる。彼は捕虜監視係として南方に送られるのだ。監視といいながらも彼の任務は捕虜を殺すことにあると知り、「人を殺したくない」と秋子に思いをぶつける。いつしか秋子は彼と体を重ねていた。

 

篠田はたびたび理髪店を訪れては冬子に片足を洗ってもらっていた。そこで交わす会話は足を失った二人が共感しあう上下関係のない穏やかなものだった。

 

春子は朝鮮人の仲間たちと日本軍の情報を探るスパイ活動を行っていた。この戦争が終わる明日を信じていた。

 

萬石は日々の出来事を克明に日記に記していた。それは自分の息子、孫、ひ孫に伝えるべき出来事を日記を残していきたいと考えたからだった。この戦争が昔ばなしになるような幸せな未来を夢見て萬石は日記をつづる。

 

いよいよ、戦争はこの小さな理髪店をも巻き込んで最終局面を迎えようとしていた。春子はスパイ容疑で連行されようとしていた。篠田はなんとか春子が罪を背負わないように春子に尋問するが。。。 

 

森田剛君のかわいさがギュギュっとつまった作品

まず先に言わせてください。

森田剛君をこんなにもかわいらしく見せてくれてありがとうという感謝しかありません。

 

森田剛君と言えば、前回は腹話術人形と戯れるバリバリ中二病の青年の役でした(どんな役だよ)

believe2016.hatenablog.com

 

今回は韓国の島に住む“普通な”、“一般的な”青年の役です。

前回よりもわかりやすいお役をいただきました。

もう少し詳しく言えば、好きだった女の子の足を悪くするきっかけを作ったために、彼女と結婚することが出来ず、そばにいるために彼女の妹と結婚する、煮え切らない青年の役です。こういう屈折した役をやらせたら日本一の森田剛君です。

 

演出の鄭さんはこの屈折した役を見事にコミカルな青年に仕立てました。

 

 

コミカルで愛すべき森田剛君のNo.3

No.3クラッシックな丸メガネ姿

これ、一目で心わしづかみでしょう、屈折した青年のベストな描き方としてのメガネ青年の姿。このメガネ君を見ただけでキャラクターをほぼ全て説明し終えているという仕上がり方。メガネをかけることで完成される表情。メガネは時に、気弱な青年の顔の一部であり、かなわない恋の憂いを作り、平和な未来を想像する笑顔をよりおだやかなものにするのです。もともとメガネにはうるさいほうですが、その中でもこの剛君メガネのハマり方は事件として取り上げても良いと確信しています。

 

No.2人生に負けている男の残念な表情

好きな女が振りむいてくれない時の対処法として「妹と結婚する」というのはストーカーとしてかなり上級者ですが、それを気味の悪いストーカーとしてではなく、どこまでも情けなくて愛らしい存在として描いているのが剛君の功績の一つです。

  • 結婚式で「くちづけ!くちづけ!」とはやしたてられた萬石は秋子とのキスをおどけて回避します(この時の「なんてね」がかわいい)好きな人の目の前でキスを見せたくない気持ちが整理つかずにとっさに残念なおどけ方になっています。
  • 出征する高田を追いかけていく秋子を止めようとするも、秋子は萬石の手を振り払って出ていきます。義父に「日記に書くか?」と言われた時の情けない顔。秋子への愛に自信がないから強く出ることが出来ない。そのふがいなさに落ち込む顔がとにかく濡れてる子犬並みにいとおしい。
  • スパイ容疑で連行される前に家族一人一人への思いを語る春子。その言葉の中に萬石入っていなかった時の「あれ?僕は?」の自分を指さしながらの情けない顔。自分が家族の一人のカウントされていないことへの驚きと情けなさが入り混じった表情が絶品です。

 

今回、剛君の情けなさは、冬子と秋子の二人の女性の間に挟まってより深まります。どちらにも負い目があって、強く出ることが出来ない萬石。家族も全員知っているので、マスオさんの10倍くらい気を使った入り婿です。その弱さが見どころです。秋子と冬子に挟まれて右往左往している、ジタバタしている。そのジタバタが情けない。情けなさを笑いにかわいらしく変えてくれる剛君に膝をたたいて「かわいい」と叫びたくなります。

かわいい~

その上、その情けなさをチマチマと日記に残している萬石の姿にこれまたキュンと来ます。

 

No.1隠しきれないアイドルとしてのダンスのキレの良さ

義父と萬石がかっぽれを踊るシーンがあります。ここ注目ポイント!!!

かっぽれは江戸時代に始まった滑稽な踊りです。この踊りをすると米がもらえるという話で(日本化の一環なのでしょうか)二人はがんばって練習をするのですが、萬石の踊りが度を越してキレがあるのです。一緒に踊っている山本亨さんと比べて、際立つキレの良さ。隠そうとしても隠しきれないアイドルとしての踊りが見え隠れ。細部に宿るアイドル感を見逃さないでください。

 

 

本日の独り言

  • 萬石の子供として最初に登場する萬吉。大学生の設定だと思うのですが、全然いけてる。登場するなり、ペットボトルの水を一気飲みするところがかわいすぎる。『ヒメアノール』の「お母さん、麦茶二つ持ってきて~」を思い出す自分は変態に思えてきました。はい重度の『ヒメアノール』担。
  • 現代のシーンでK-POPを踊っている青年が出てくるんだけど。あそこで萬吉も一緒に踊ればいいじゃん。今からでも演出変えてくれないかな。
  • 行定勲監督が観劇されていたのは確認できたのに、坂本君が観劇しているのを確認できなかった~何故だ~

 

 

 

 

作品データ

タイトル

すべての四月のために

製作年

2017年

上映時間

2時間55分(途中休憩15分有)

作・演出

鄭義信

出演

呉本(呉)萬石/萬吉:森田剛

安田(安)秋子:臼田あさ美 

安田(安)冬子:西田尚美

安田(安)夏子:村川絵梨 

安田(安)春子:伊藤沙莉

金村(金)大雲:小柳友 

高田太平:稲葉友 

金仁哲:津村知与支 

孫乙花:牧野莉佳 

日本兵・結婚式の客:斉藤マッチュ 

浦川祥哉

篠田一臣:近藤公園 

張本(張)春根:中村靖日 

安田(安)洪吉:山本亨 

安田(安)英順:麻実れい

 

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