宇宙six、MADEの湾岸も終わり、ついに来ました、『桃山ビート・トライブ』。もっと歴史を知りたくなるシリーズの第五弾となるこの作品は、戦国の世にあって、音楽で世の中を変えてやろうという若者四人の物語。山本亮太君が三味線弾き、目黒蓮君が笛役者として時代のうねりの中に切り込んでいきます。いつものことですが、ネタバレを含みますので、まだご覧になってない方はご注意ください。
- 『桃山ビート・トライブ』あらすじ
- もはやあてがきレベルで藤次郎=山本亮太、小平太=目黒蓮。役と本人のキャラクターがぴったり一致
- かわいすぎる宇宙sixの核弾頭、山本亮太
- 冨岡健翔君も軽快に爪痕残しています
- 本日の独り言
- 作品データ
『桃山ビート・トライブ』あらすじ
豊臣秀吉(山崎樹範)が天下統一を成し遂げた時代、お国(星野真里)の一座の踊りは民衆に熱狂をもって迎えられていた。ちほ(Elina)と小平太(目黒蓮)も「あんな風に踊ってみたい、演奏したい」という熱い思いでお国を見つめていた。
食うに困っている藤次郎(山本亮太)が盗みに入って手に入れたのは当時、まだ珍しかった三味線だった。バチを手に取って、三味線を弾いた藤次郎はその音色に夢中になっていく。
信長に仕えていた異国人の弥介(副島淳)は命を捨ててはいけないと燃えさかる本能寺から逃げ出す。
それから数年の後、
- 小平太は笛職人の父の反対を押し切り、お国一座で笛役者になり
- 藤次郎は旅での演奏から6年ぶりに京に戻り
- 弥介は通訳をしながら働くかたわら、故郷へ思いをはせ、太鼓をたたいていた
- ちほは一座を解散して、遊郭に売られるところだった
偶然が重なり、4人は出会った。引き寄せられた4人は舞い演奏する。それは4人が今までに経験したことのない、いつまでも続けられるような自由で楽しいパフォーマンスだった。
「伝説を作る!」と言って始めた4人のちほ一座だったが、舞台が用意されているわけではなく、ゲリラのように突然舞台に押し入って演奏をする舞台荒らしのような方法で芸を見せていた。林又一郎(北代高士)は4人のため五条河原で興行を始める。民衆の心をつかむ4人の芸に脅威を感じていた秀吉の側近石田三成(佐野瑞樹)が小屋を取り潰す。
小平太はなにも考えずに突っ走る藤次郎と意見が食い違い、お国一座に戻り、藤次郎、弥介とちほは又一郎の親交の深い秀吉の甥、秀次(山本匠馬)に庇護される。
秀次が目指す、「みんなが舞を楽しめる世の中」を恐れた石田三成は秀次から関白の位を返上するように求めるが、求めに応じなかった秀次は自害。家族も処刑されることとなる。秀次の家族を心配したちほは刑場に行き、殺されていく秀次の家族の前で一世一代のパフォーマンスを始める。
もはやあてがきレベルで藤次郎=山本亮太、小平太=目黒蓮。役と本人のキャラクターがぴったり一致
先に言っておきましょう。
宇宙six万歳ヽ(^o^)丿いぇぇぇぇぇ~い。
もうすでにチラシで皆さんご覧になっているかと思いますが、亮ちゃん、めめともに和服姿がきらめいています。最高ビジュアル。まずはこれを見るだけでも、観に行く価値ありです。
藤次郎、小平太のキャラクターがりょうちゃんとめめにしか見えない
ビジュアルが最高!そしてその次にくるのは亮ちゃんとめめの役柄です。
これが演技?それとも素?と疑問に思われるかもしれませんが、
原作を読んでみるとやはり
藤次郎=亮ちゃん
- 小平太が延々と語ったこれまでの人生を、藤次郎はほとんど右から左へ聞流していた。(←林君にいつも怒られてるやつ)
- 「行くときはがーつと行かなあかんねん、がーつと」(←だいたいこういう時ノープラン)
小平太=めめ
- 満座の観衆の喝采を浴びたい。若い娘にきゃーきゃー言われたい。(←ここはアイドル)
- (藤次郎に愚痴るも人の話を聴かない藤次郎を前に)どうやら愚痴る相手を間違えたらしい。そう悟り、再び独りの世界に閉じ籠っていった。(←亮ちゃん相手にしたらどうしてもこうなる)
- やむなく小平太は、自分で仲裁する羽目になる(←気が付くと仲裁している(亮ちゃんをよしよしする係))
本人に寄っているというか、もはやあてがきのレベルで本人と役がシンクロしてます。藤次郎だけど亮ちゃん、小平太だけどめめとして楽しめる舞台です。
かわいすぎる宇宙sixの核弾頭、山本亮太
小平太がいつも振り回されている藤次郎。設定的では二人は同年代の設定になっていますが、明らかに小平太が藤次郎の面倒をみているという感じ。そこらへんも亮ちゃんそのもの。
自分の好きな三味線以外に一切の妥協ないために、時に子供っぽいのですが、それを含めて愛すべき三味線弾きの藤次郎。そんなかわいすぎる藤次郎のNo.3はこちら
心は少年というよりは心は幼児のかわいすぎる亮ちゃんNo.3
No.3 相撲で負け続けて「もう一回!」と言い続ける藤次郎
黒河童が出るという噂を聞きつけ、藤次郎と小平太が九条河原に出かけ、河童をおびき寄せるために相撲を取るシーン。気合だけは十分なのに、体格のせいか、まったく才能がないのか、簡単に負ける藤次郎。(その負け方がコロンコロンときれいに負ける)負けるたびに「もう一回!」という言い方がかわいすぎる。亮ちゃん、それ、絶対負けたくない子供の言い方ですよ。
No.2 三味線張りの三次の小屋で取り残される藤次郎
三味線のメンテナンスをしてくれる三次の小屋で、「ちょっと待っておれ」と言われ一人に取り残される藤次郎。一人になってアドリブで話さなければならないことを恐れ、体育座りをしいている藤次郎のかわいさ。
ぽつりと「一人にするなよ~」と今までの勢いがうそのようにもじもじし始める。フィギュアにしたいほどの愛らしさ。三次曰く「一人では生きられないということじゃ」と言ってしばらく放置される藤次郎。今後はここでアドリブが観られるのでしょう。期待します。
No.1 連れ去られる宇宙人な藤次郎
遊郭に売られていくちほに助けを求められて、悪者との乱闘になる藤次郎、小平太、弥介。小平太。
めめ182㎝、弥介を演じる副島淳さん195㎝に挟まれる亮ちゃん(165㎝)。二人に挟まれて、生物の種が違うのでは?と思わせる身長差(ごめん亮ちゃん)。もう小型犬並みの愛らしさです。亮ちゃんと小平太弥介の身長差を感じる場面がいくつかあるのですが、そのたびに亮ちゃんのかわいさがあふれ出てしまいます。コミカルなところでは小さく見える藤次郎ですが、三味線を演奏する時には小ささを感じません。三味線に向かう時の堂々感から身長を感じさせないのです。
ちなみにパンフレットにのっている京都ロケの亮ちゃんとめめの後ろ姿がカップルのようでほほえましいです。かわいい~
冨岡健翔君も軽快に爪痕残しています
さて、主演の二人の全力投球とともに、もう一人注目のキャストがいます。それは!冨岡健翔君です。
原作にはないオリジナルの役、お国一座に所属する踊り子の一人平信を演じています。藤次郎、小平太がお国一座を辞めた後に一座に入った平信は成太(奥谷知弘)とともに、ちほのような踊り手に憧れを抱き、精進をしています。二人で一つの出番ということで平信と成太の息の合い方(もしくは外し方が)が絶妙です。冨岡君と奥谷君の間の良さ、漫才できそう。というか、冨岡君と大河君でこれを観たかったよ(泣)
また、この舞台でアクロバットを見せてくれるのも冨岡君です。ラストの、ちほ一座との即興コラボパフォーマンスも圧巻。華やかに舞台を盛り上げるのはさすがMADEメンバー。冨岡君は舞台を分析して自分の出番をきっちり盛り上げていく知性派アクター。今回も大きく爪痕を残したと思われます。
本日の独り言
- ちほ一座のパフォーマンスは圧巻。それはよくわかる。でも一か所でいいから、亮ちゃんとめめにも踊るシーンを作って欲しかったです。次回はぜひこの点をお願いしたい
- かわいい藤次郎で惜しくも次点だったのは「酒屋です巻きにされた藤次郎」でした。
- 小さい藤次郎、げたがぽっくりみたいでかわいい~
作品データ
タイトル |
桃山ビート・トライブ |
製作年 |
2017年 |
上映時間 |
2時間30分(途中休憩15分有) |
会場 |
EXシアター六本木 2017年11月23日~12月3日 |
原作 |
天野純希 |
脚本 |
金沢知樹 |
演出 |
大関真 |
出演 |
藤次郎:山本亮太 小平太:目黒蓮 ちほ:Elina 弥介:副島淳 田中与兵衛:石井智也 おみつ:新垣里沙 暮松新九郎:井深克彦 呂栄助左衛門:寿里 出雲のお国:星野真里 吉岡主膳:武智健二 林又一郎:北代高士 平信:冨岡健翔 成太:奥谷知弘 豊臣秀次:山本匠馬 石田三成:佐野瑞樹 豊臣秀吉・三次:山崎樹範 |