J組がむしゃらら

日々のジャニーズあれこれ。舞台、コンサートを中心に映画、DVDもeveとその友人、ざっきちゃんとロンさん三人のジャニーズへの思いをつづっていきます。

11/29 阿部顕嵐主演、長妻怜央出演『何者』レポ ダンスで魅せる顕嵐君の巨大なる存在感 非凡な自分をひねりだそうとしいている隆良と長妻君の狂気が溶け合う奇跡

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できジュの筆頭Love-tuneの二人が出演している『何者』を観てきました。朝井リョウさん原作ですでに映画化もされている作品。SNSの取り扱い方が舞台上でどのように展開されるのかが注目です。今回もネタバレを含みますので、まだご覧になってらっしゃらない方はご注意ください。

 

 

 

 

『何者』あらすじ

二宮拓人(阿部顕嵐)御山大学の3年生。演劇サークルに所属していたが、今は就活のために一線からは退いていた。一緒に演劇を作っていた烏丸ギンジはサークルをやめ、就活もせず、自分の演劇集団を作り、月一回のペースで公演を開いていた。拓人はそんなギンジのツイートをどこか冷ややかな目で追っていた。

 

拓人とルームシェアをしている光太郎(鈴木勝大)は音楽サークルに所属していて、人の心をつかむのがうまかった。他人にうまく甘えながら、就活をすすめている。

 

拓人と光太郎の同級生の瑞月(宮崎香蓮)の留学時代の友人理香(美山加恋)が拓人たちの上の階に住んでいることがわかり、プリンターを借りる目的で、理香の部屋に出入りするようになった。いつしか拓人、光太郎、瑞月、理香は「就活対策本部」と名づけ、就活を生き抜く仲間同士、集まるようになる。理香の恋人、隆良(長妻怜央)は就活にエネルギーを費やす4人を冷ややかにみながら、就職ではなく、未来を模索したいという持論をぶつけてくる。

 

エントリーシート作成、面接と就活は佳境を迎える。それぞれ発信するツイートは日々の辛さを明るく乗り越えようとする前向きなもの、自分を奮い立たせるものだった。拓人はツイートをつぶさにチェックしていた。

 

そんな中、瑞月に大手通信会社からの内定が出る。人当たりのいい光太郎も中堅の出版社の内定を受けることにする。仲間が去っていく祝賀会という集まりの中で、今までため込んできたそれぞれ思いが噴出されていく。

 

すぐに決まると思われた、理香と拓人の就活はなかなか思うようには進まなかった。面接を控えたある日、拓人はプリンターを借りに理香の部屋を訪れる、そこで拓人は理香のゆがんだ感情を発見してしまう。就職の決まらない二人は踏み込んではいけないお互いの暗い思いを暴きあう。自分の心の闇を指摘され、もがく拓人。拓人の就活はどこに向かうのか。

 

 

阿部顕嵐君の巨大なる存在感

なんといっても、今回の見どころは顕嵐君の居佇まいです。存在感と言った方がいいでしょうか。本来、顕嵐君は上等な端麗塩顔で、モデルのようなスタイルと合わさって完璧なアイドルです。欠点がないからこそ、ひっかかりもないと思っていました(ごめん顕嵐君)。

 

がっっ、今回の顕嵐君のダンスにガリっと引っかかれました。

ジャニーズでのダンスとは違って、ニュアンスでの表現が要求されるコンテンポラリーダンス。控えめでお上品な就活生の顕嵐が踊りのシーンでは「俺を見ろ!!!!」と体で激しく自己主張してくるのです。バックライトがもはや後光に見えます。

 

この踊りを見たら面接官も「はい!採用!」と言いたくなるような、顕嵐君でしか出せない光り方がここにはあります。トラジャの時よりも、Love-tuneの時よりもセンターで今、この時、輝いている顕嵐君。このダンスだけでも見に来る価値ありです。

 

映画だと細かい表情から人間関係の緊張感が読み解けるのですが、心の動きをダンスで表現するのが舞台の最大の特徴です。二宮拓人の心の中をダンスで探ってください。特にラスト、驚愕のダンス。魂に火をつけたような、電流を走らせたようなダンスが待ち受けています。

 

 

非凡な自分をひねりだそうとしいている隆良と長妻君の狂気が溶け合う奇跡

常々、“ながつの狂気”(←褒めてるよ、いい意味ですからね)については注目しているわけです。狂気というか、突飛という感じですかね。出てくるワードが思いもよらないものだったり、天然ワードだったりする長妻君です。キーボードを演奏する時にも目がいっちゃってる長妻君も気になって仕方がありません。今年のキントレの長妻君の様子はこちら↓

believe2016.hatenablog.com

 

今回の長妻君の役は「なりたい自分と今の自分のギャップに悩まされる意識高い系」という役どころ。映画版だと岡田将生君が演じている役なのですが、長妻君は岡田バージョンよりももっともっとナイーブ。もろさ弱さでできたガラスのような存在です。精神的な弱さを表現するにあたり、“ながつの狂気”が活かされていました。隆良は失敗を恐れて行動がない。頭の中で考えることで実際に形になっているものがなにもないことを指摘されてます。指摘されることで追い詰められて心に火がつく瞬間、狂気が生まれて体中を駆け巡っているのが見えます。長妻君、風間俊介君のような猟奇的な役とかやったら恐ろしいくらいはまるのではないでしょうか。怖いものみたさでみたくなります。

 

 

本日の独り言

  • ある場面で振ってくるエントリーシート。就活した方ならわかるであろう息苦しさ満載。

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  •  長妻君がタンバリンをもっているところがあるんですが、長妻君でタンバリン似合う。かなしげなシャンシャンがこれまたぴったり。
  •  顕嵐君のスーツ姿with 眼鏡もいいんだけど、どてら羽織ってる顕嵐君が頭から離れません。

 

 

作品データ

タイトル

何者

製作年

2017年

上映時間

2時間

会場

天王洲銀河劇場 2017/11/25〜2017/12/10

原作

朝井リョウ

脚本

黒岩勉

演出

丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)

出演

二宮拓人:阿部顕嵐

小早川理香:美山加恋

宮本隆良:長妻怜央

神谷光太郎:鈴木勝大

田名部瑞月:宮﨑香蓮

サワ先輩:小野田龍之介

 

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