宇宙Sixがサマパラ公演をやっている裏で、林翔太君も主演舞台真っ最中です。宇宙さんのがんばりを見届け、青山DDシアターに向かいました。林君の単独初主演のミュージカルをレポします。いつものようにネタバレ含みますので、まだご覧になってない方はご注意ください。
「ロジャース/ハート」あらすじ
1918年NY。作曲家のリチャード・ロジャース(林翔太)は作詞家のロレンツ・ハート(矢田悠祐)を出会った。まともに自分の曲をきいてないかのように見えたラリー(ロレンツ)だったが、ディック(リチャード)の曲を聴いてあっという間に詞を書き上げてしまうほどの才能の持ち主だった。二人は意気投合し、ブロードウェイに二人の名義ロジャースハートで楽曲を提供していく。
二人の楽曲は瞬く間に人気になり、二人はラジオショウのMCを任されるようになる。仕事を認められ、二人は気になる女性を残しながら新たな活動を求めてハリウッドに旅立つ。
映画が大量に作られるハリウッドでの日々に二人は疑問を持ち、再びNYに戻る。
ラリーとディックは気になる女性との再会をセッティングするが。。。
歌も踊りも当然うまい林君。その先の再演まで考えてみた。
この物語は一言でいうと名作曲家のディックと名作詞家のラリーの半生を描くミュージカルです。二人が生み出した名曲で二人の生活をなぞっていきます。とてもシンプルな話。だからこそ歌と踊りの完成度がキーになってきます。
もう林翔太君の舞台を見ていらっしゃる方にしてみれば、ミュージカルにはやっしーが出演、歌も踊りも堪能できる!と確信していらっしゃったでしょう。
はい正解!歌も踊りも堪能できます。
巨匠ロジャース/ハート二人が生み出した名曲を林君と出演者が歌います
- I'll Take Manhattan
- My Romance
- Blue Moon
これ、CDで売り出すことは難しいのかしら。ぜひお願いしたい。
ダンスに関しても、キレのいいダンスは通常営業のはやっしー。ラジオショウのハプニングでタップの音出しをしているかわいさ、ハリウッドでカメラを回すかわいさ、どこを切り取ってもみどころになります。
ディックとラリーはそれぞれ恋をしますが、結末は別の方向に行きます。
そこがずっと一緒に歩んできた道を分かつことになります。
幸せな恋
破綻してしまう恋
個人的にははやっしーにどちらの恋も演じて欲しかった。ダブルキャストで矢田君と役を取り換えてみたかった。コインロッカーベイビーズもキャストを変えると少し解釈が変わって見えたので、再演ではぜひ役を交換していただきたいです。(←再演を確信している)
爪痕を残しつつ、役を演じ切る寺西君のポテンシャル
今回やはり気になるのは寺西君です。
過去にEndless SHOCKを含め数々の舞台で爪痕を残している寺西君です。
クロスハート
のど自慢
今回は一つの役をじっくり演じるというよりは、ディックとラリーが生きる世界の中で触れ合っていく人々を演じていきます。
それは
- ブロードウェイの役者
- エディ・フォンテイン
- パーティーの男
- 映画製作スタッフ
- ウェイター
などなどに扮します
エディ・フォンテインは実在したイケメンの歌手であり俳優です。イケメン部分の引っ張り出し方が実にうまい寺西君。みんなに共感してもらえる、イケメンに仕上がってます(笑い含む)そのイケメンぶりを堪能してください。
その一方で映画製作スタッフ部分は玉野さんと客いじりを担当しています。運が良ければ寺西君にいじられるかも。
こう書いてしまうとまるでチャラ男一直線のイメージなりますが、のど自慢同様、歌唱力でも舞台を盛り立てています。今後もミュージカル要員としてキャリアを積み上げていってほしい寺西君でした。
本日の独り言
- はやっしーが痩せているためにコートがだぶっとしていて、なんだかかわいい着こなしに
- 樹里咲穂さんの歌に聞きほれます。玉野さんのタップもみどころです。
- 玉野さんの女装の仕上がりが素晴らしすぎる。なんだったら、はやっしーの女装もみたかった。林君コメディに挑戦してください。
作品データ
製作年 |
2018年 |
公演期間 |
2018年8月14日(火)~9月9日(日) 東京都 DDD AOYAMA CROSS THEATER 2018年9月11日(火)・12日(水) 大阪府 松下IMPホール 2018年9月15日(土) 神奈川県 やまと芸術文化ホール メインホール |
上演時間 |
約1時間40分 (休憩なし) |
上演台本・訳詞・演出・振付 |
玉野和紀 |
詞 |
ロレンツ・ハート |
作曲 |
リチャード・ロジャース |
出演 |
リチャード・ロジャース:林翔太(ジャニーズJr.) ロレンツ・ハート:矢田悠祐 実咲凜音/ 寺西拓人(ジャニーズJr.)/ 樹里咲穂、玉野和紀 |