J組がむしゃらら

日々のジャニーズあれこれ。舞台、コンサートを中心に映画、DVDもeveとその友人、ざっきちゃんとロンさん三人のジャニーズへの思いをつづっていきます。

中山優馬君主演「それいゆ」-優馬、辰巳、JONTEの三角関係のこと。優馬君のかわいいシーンのこと。

中山優馬君主演の「それいゆ」も本日、千穐楽ですね。昨日がMy千穐楽でした。初日に比べて、アドリブが入ったりして、日々勢いが出てきて、進化が感じられる舞台になっています。今日は中原淳一に魅了されて、ふりまわされた凡人、桜木高志を演じる、ふぉ~ゆ~辰巳雄大君についてです。一部ネタバレがありますのでご注意くださいね。

 

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今日はふぉ~ゆ~辰巳雄大君について書こうと思います。辰巳雄大君が演じる桜木高志は

  • 中原淳一のアシスタントをしているイラストレーター。
  • 腕のある、優秀かつ、合理的なイラストレーターではあるけれど、
  • 突き抜けた才能を持っているわけではありません。
  • 中原淳一の才能を一番よく知る人物であり、
  • その才能に惚れ、中原淳一自身から離れられない

と、こんな感じの人です。

 

桜木は舞子(桜井日名子)が連れてきた、歌手の卵の天沢(JONTE)が気になって仕方がありません。天沢は中原淳一が会ったその日から心を通い合わすことができたアーティストだったからです。どうして僕に親切にしてくれるんですか?という天沢の問いに対して「君はドライフラワーを見ていたから」と答える淳一。それこそが二人の美意識が重なりあった瞬間でした。その答えに桜木は「今の答えになってました?」と言ってしまう。桜木は決して淳一と同等に美意識を語ることはできません。桜木には踏み込めない領域がある。そしてその領域にいともやすやすと天沢は入ってしまったのです。舞台上で桜木は常に天沢を意識しています。それは恋人に言い寄るライバルを見ているような感覚に近いかもしれません。

 

「それいゆ」は淳一、桜木、天沢の三角関係の物語
パンフレットの対談の中で辰巳君はこんなことを言っています。

辰巳:桜木はとにかく淳一先生が大好き。舞子が淳一先生に惹かれるシーンを見ても、もっと惹かれているぜオレは!と内心では優越感だもん。一番嫉妬するのは天沢で!JONTE:そう横恋慕みたいだよねって
辰巳:実はこれ、淳一、桜木、天沢の三角関係の話じゃないかと話しているんだよね

実際に、二人の会話を常に桜木はうかがっているし、淳一が天沢を自分のプライベートスペースに呼ぶ時の桜木の表情は心配そう。三角関係を意識して、舞台上の辰巳君の動きを観ていると、三人の関係性がよりくっきりと浮かび上がってきます。

 

淳一は、もんぺを描くことをかたくなに拒否し、「少女の友」の専属作家としての職を辞してしまいます。その後、自分の作品を雑誌ではなく、「それいゆ」という店で発表し続けることになりますが、桜木はすべてそのサポートを引き受けています。タンクトップで汗だくになりながら、大変だといいながらも、彼は淳一の作品が大好きだし、淳一の作品を世に出すことに誇りを感じていました。舞子の婚約者である五味が、淳一の作風を似せて作ったイラストを見て、一番に怒りを感じていたのは桜木でした。お金のためだけではなく、淳一の生き方に憧れ、愛していた桜木でした。

 

 

「僕はあなたとは違う。」辰巳君の愛が破れるとき

戦後に淳一の会社は規模はどんどん大きくなり、桜木は会社の幹部として活躍しています。そんな中、淳一は、自分に無断で他の雑誌に挿絵を描いていた桜木の作品を見てしまい、桜木に解雇を言い渡します。「金のために、一回他の雑誌に描いているなら許していたかもしれない。でもそれよりも、君はこの作品に満足しているのか?」と桜木に詰め寄ります。無断で書いたことなど、どうでも良い。それがいい作品であるのなら、桜木とつながっていることはできた。今、桜木が描く作品から自分が共感できるものを感じられなかったために、淳一は決別を言い渡したのです。淳一の世界を愛し続けた桜木にとって、解雇=失恋です。愛している人に受け入れてもらえなかった桜木は「ふざけるな」と怒りをぶつけ、「編集者がいいといえばいいんだ」と言いながらも、淳一から認めてもらえなかった思いにうちひしがれます。そして「僕はあなたとは違う。」と最も認めたくなかった言葉を絞り出すことでギリギリその場に立ち尽くします。ずっと淳一に寄り添ってその世界を見続けたかった桜木は震える声で「お世話になりました」とその場を去ります。このシーンが辰巳君の一番の見所だと思います。愛する気持ちと自分が拒絶された気持ちがせめぎあい、今まで、合理的で優秀だったイラストレーターがガラガラと崩れていくのです。その崩れ方が日に日に成長していました。桜木ははっきりと淳一を愛していた、嫉妬してたということが辰巳君を通して強烈に伝わってきます。そしてなにより、淳一は長年支えてくれた桜木の愛を良く理解していたにも関わらず、自分の美しさにこだわった。桜木を妥協して許すことなどできなかった。そこにも淳一の嘘のない、美しさへの愛がある。淳一はボロボロになっていきます。もしかしたら桜木をうけいれていたらこんな風にボロボロになることはなかったかもしれません。

 

ちなみに、桜木さんのイラストが掲載されていた雑誌の名前って「タツミノクニ」でしたね。むしろ読んでみたいよ、その雑誌。他記事なにが載っているんだろ~。ザキさんの曲受けとか載せて欲しい。

 

もう一つ、解雇された後はちゃんと「少女の友」の元内さんからお仕事もらっているあたり、桜木ちゃっかりしている。

 

ボロボロになった人生に対する答えが最後の天沢の言葉に集約されています。(ここからはまだ観てない方は本当にみないでくださいね)

 

天沢の「間違っていました」に込められた思い。優馬君の表情。

「僕の人生は間違っていたのだろうか」と問う淳一に「間違っていた」と天沢は言います。中原淳一の世界は矛盾に満ちている。「アーティストで内面に向き合いながら、職人として社会と向き合う」「流行を追い求めながら永遠の美しさを求める」本来は両方を成立させようということが無謀なのです。淳一はそれを続けてきた、そして「完璧な造形美」を目指した。誰もが無理だと思っていることを淳一はできると信じて、作品にしようとした。それを世界中の人と共有しようとした。決して押しつけではなく、自分の中から「ああ美しい」と感情が沸き上がるものを作って世界を変えようとした。その姿勢こそが美しい。天沢の言葉はそう締めくくります。その言葉を聞く、優馬君の表情、戦い続けた淳一の顔はなにかに許された、または、なにかから解放された穏やかな表情になります。この優馬君の表情を家のどこかに飾っておきたい。ステフォがないのが残念です。

 

「それいゆ」優馬君のかわいいNo.3

さて最後なので、会場から「かわいい、かわいい」連発の優馬君かわいい名シーンを 

No.3 大会社の社長になったのに「ミュージカルプレイ」を桜木に反対されるシーン
イケイケの大社長になった淳一は戦後間もない時期に「ミュージカルプレイ」を企画する。桜木に反対されると思って、桜木に「君は反対なんだろう?」と聞くと首を横に振る桜木。

  • えっ、賛成して入れるの?というときのときめきの大社長淳一の表情。(かわいい~)
  • 桜木の答えは「大反対です!」で一気にがっかりの大社長淳一。(かわいい~)
  • 桜木がはける時に、淳一、お茶を載せるお盆をガンガンたたいて、お盆もってけアピール。(会場笑)

 

No2.初対面で天沢の歌を聞いて

歌を勉強している天沢の歌をなんとか聞くことができた淳一。「サンタルチア」を歌った天沢に対して、一言「ダメ!」(天真爛漫すぎてかわいい~)

 

No.1 いちごが好きすぎて

訪ねてきた天沢と舞子に、いちごにはちみつとブランデーをかけて食べる一番に理にかなったおいしいいちごの食べ方でもてなそうとしていた淳一。一つつまんで、食べようとした時に、さっきまでうじうじと歌わないと頑なに拒んでいた天沢が「歌います」という。

食べる直前を邪魔された淳一「せっかくのいちごを後回しにして?」会場からかわいい、かわいいが聞こえてくる。白スーツでいちごでちょっとふくれててって、かわいいの要素揃いすぎです。やっぱりこれがNo.1

 

本日は千穐楽ですね。最後まで美しい世界を描き切ってください。

 

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