J組がむしゃらら

日々のジャニーズあれこれ。舞台、コンサートを中心に映画、DVDもeveとその友人、ざっきちゃんとロンさん三人のジャニーズへの思いをつづっていきます。

ふぉ~ゆ~主演『縁~むかしなじみ~』@シアタークリエ② 日々、進化する4人の『縁』。良毅こと辰巳君の14年間を埋める方法

 

クリエ『縁~むかしなじみ~』も9日目。お客さんが入り、そして公演そのものを通じて、舞台が成長しています。今回の舞台は、内容を知っていたとしても、物語とともに心が動かされる舞台です。それはなんといっても、ふぉ~ゆ~4人の気持ちがすぐそばで感じられるつくりになっているからでしょう。今回もネタバレ全開でいかせていただきます。

 

 

 

ふぉ~ゆ~の舞台を観るたびに、成長する舞台を作ろうとする探求心をいつも感じます。例えば間のやくざから逃れる時の様子の伺い方ひとつ、例えばそこで独り言を入れてみる、例えばわかりづらい土地買収の話に痴ほう症の人のエピソードを入れてみる。どれもが小さいことだけれど、その小さい改良をふぉ~ゆ~は毎回毎回やり続けています。今回も初めて観たときからまた一段とコメディとして、面白さがパワーアップしています。

 

良毅こと辰巳君の14年間を埋める方法

今回は辰巳君についてです。

辰巳君はこの舞台の前に中山優馬君とともに『それいゆ』という舞台にも出演していました。冷静な男として、中原淳一の右腕として働く桜木という男を演じました。→こちら
常識人として、浮世離れした淳一の仕事をサポートしていて、誰よりも中原淳一の作品のファンでもありました。最終的には淳一と仕事の問題で、淳一のもとを去ります。愛するものと自分の才能の違いから、くずれていく桜木は辰巳君の確かな演技力を感じさせました。

 

そして今回の良毅です。辰巳君の役柄は、14年間会っていなかった親友のいる街に、再開発メンバーとしてやってくるやり手のサラリーマンです。スーツ姿が単純に似合っていて、彩ちゃん(田中れいなちゃん)じゃなくても「良ちゃん~」とメロメロになるほどかっこいい役です。そのかっこよさというのは、街の人とは異質なかっこよさです。この町は海に面した漁師町で漁業と細々と観光産業があるだけ。街の人の趣味と言えばパチンコ。典型的な地方都市です。そこにシュッとスーツを着た良毅が現れる。この異質感は14年が作り上げた異質感でもあります。良毅はこの町から14年間も離れていたのです。夜逃げをしてきたために、連絡をとりあうこともなく、大樹、和也、健太がどうしているか、どんな気持ちでいるかも知らないで、ただ、この14年、この町を懐かしむことしかしなかったのが良毅です。

 

そんな良毅がこの町に来て、ずっと会いたかった、仲間たちと対面する時のよそよそしさ。それは自分の今いる立ち位置、つまりは再開発側の人間で3人にしてみれば、敵のような存在であるために距離があります。もちろん3人にとっても変わってしまった(敵となってしまった)良毅と素直に抱き合うことができません。ここからが注目です。

 

この14年間を良毅はどう埋めていくのか

 

それは

殴り合うこと

 

4人の関係性を語る時に、殴るシーンが印象的に使われます。

大樹が野球をあきらめた時、健太は「漁師でもやるかな」と吐き捨てるようにいう大樹の言葉にキレます。漁師をバカにすることももちろん、人生をあきらめてしまったような大樹に腹を立て殴ります。

 

14年間3人はこうやって殴り合ってきたのです。良毅にはそれがない。そこに来て、わいろをめぐり、期せずして、佐山興業の人たちとの大乱闘に良毅もまた巻き込まれていきます。

一緒にいて、殴り合いをすること。ここで良毅は少しだけ昔を取り戻します。お酒を飲みながら、今の3人と向き合うことになります。ここからが14年の空白を埋める辰巳君見せ場です。

  1.  理論的になじる
    再開発はやめて欲しいという三人に、自分たちではなにもしてこなかったじゃないかと、理論的に詰め寄ります。三人の状況をここで把握していきます。さびれていく、やる気のない3人に距離を取りながらもイライラとしていく良毅。
  2. 心が燃えて、暴れる殴る
    それでもまだ、文句を言う3人。大樹の「良毅はこの町をでてよかった」という言葉にキレる。こんなにも自分が愛していた街だったのに、3人だったのに、どうしてこんなにも変わってしまったのか。その悔しさはエネルギーとなって、こぶしを動かします。
  3. 泣く
    和也が街を出ていくことを告白。「なんで、そんな大切なこと言わなかったんだ」と詰め寄る大樹と健太。仲が良ければ良いほど、本当は言いたくても言えないことがある。相手を思えば言えなかったんだ、良毅もきっとそうだった。ということに気が付く3人。良毅を含めて4人の気持ちがここで重なりあっていく。泣く良毅。もう止まらない
  4. 老人の幸せそうな姿を見る目
    3人のようにこの町に肉親がいないけれど、だんない節を楽しみにしている老人たちの姿を笑顔でみる良毅の爽やかさ

 

14年間の3人を良毅は知りません。ここにある現実も知らずに、ただ一方的に、この町に戻ってきたかった。実際にこの町の状況には失望したけれど、3人とこぶしで会話をすること、夜逃げをした晩、みんなに言えなかったあの時の後ろ暗さを、大人になった3人はわかってくれたこと。数時間の中で14年間が埋まっていく過程を辰巳君は熱く演じていました。『それいゆ』の時もそうでしたが、冷静な辰巳君だけに、爆発した時の辰巳君のエネルギーにはすごみがあります。緩急のコントロールをつけさせるには辰巳君しかいませんね。

 

 

そしてラストのだんない節です。

ヤッコイ~ドッコイ~ヤッセーセ~ラ~。もう脳内再生が止まりません。キャッチーな民謡?ですね。

路に迷えば 浜に立て

路を決めたきゃ 潮に訊け

待てば海路の日和あり

だんないさ~だんないさ~

  

だんないは大丈夫くらいの意味ですかね。富山の方言で出てくるようなのですが、漁師町ということことですから、富山を想定しているのかもしれません。

9日目になって、だんない節もどんどん迫力を増しています。

 

かわいすぎるばっちゃんNo.3

今日のNo.3はばっちゃんこと草村礼子さんのかわいすぎるばっちゃんNo.3です。

 

No.3 カーテンコールでザキさんの手を引くばっちゃん

カーテンコールではける時に、「ほら、うろうろしない」と言わんばかりにザキさんの手を引くばっちゃん。照れながらもうれしそうに導かれるザキさんの二人組にほっこりしてしまいます。

 

No.2 だんない節踊っている時にはけるのがおそくて、コッシーにかぶる

だんない節途中で健太の父さんとばっちゃんがセンターに出てきて、ばっちゃんは下手にはけるのですが、いかんせん、スピードが遅い。次の踊りが始まっちゃってて、コッシ―にかぶっているところが、またかわいい~。ばっちゃんかわいいよ~

 

No.1 やっぱり目が見えてないばっちゃん

だんない節直前に、福ちゃんをべたべた触っている姿はかわいいけれど、見えていないということなんだね。健太の父さんに「空気でわかる」って言っているので、ああ見えないだと。でもその空気を感じているばっちゃんがとても幸せそうなんです。なんてかわいいの。

 

ふぉ~ゆ~の次回の舞台も楽しみですね。

 

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