J組がむしゃらら

日々のジャニーズあれこれ。舞台、コンサートを中心に映画、DVDもeveとその友人、ざっきちゃんとロンさん三人のジャニーズへの思いをつづっていきます。

重岡大毅出演『溺れるナイフ』10:0で負けてるけどそれでも、心を溶かすいい奴、重岡大毅のこと。

 

発表と同時にかなり興奮していた『溺れるナイフ』をやっと観てきました。山戸結希監督は監督が学生時代に『あの娘が海辺で踊ってる』を観たときに衝撃を受け、いつメジャーデビューするのだろうと待っていたら、少女漫画『溺れるナイフ』の実写化でメジャーデビュー。し・か・もジャニーズWESTのしげこと重岡大毅君も出るというので、立て続けに二回観てまいりました。ネタバレ含みますので、まだご覧になってない方はお気をつけください。

 

 

 

あらすじ

15才の望月夏芽(小松菜奈)はティーン雑誌でモデルを務める女の子。一旦モデルをやめて、父が実家の旅館のある浮雲町に一家で引っ越してくる。モデルを経験している夏芽にとっては田舎町のどこにも居場所を見出せなかった。一家の歓迎会も耐えられずに、立ち入り禁止の海に出てみると、心を奪われるほど美しい海に、男の子が浮かんでいた。村の人から入るのを恐れられているその海にいとも簡単に入っていたのはコウ(菅田将暉)だった。コウの目を見た瞬間、夏芽は崩れ落ちた。そういう風に夏芽とコウは出会った。

 

雑誌のモデルが学校に転入していくるというのは事件だった。同級生のカナ(上白石萌音)や大友(重岡大毅)らに興奮をもって迎えられた夏芽だったが、コウは決して興味を見せることはない。相手にされない夏芽はなんとかしてコウに認められたいと思っている矢先に、著名なフォトグラファー広能晶吾(志摩遼平)の目に留まり、写真集を撮影することになる。森の中での撮影中にコウは、突然現れ夏芽はおれのものだといい放ち、去っていく。心をかき乱される夏芽の表情をとらえた広能の写真集が出来上がる。出来上がった写真集をコウに渡しながら「まるで私じゃないみたい」と言い訳のようにいう夏芽に、コウは「おまえはこんな表情をしている」といいながら、じゃれあい、自然に唇が重なっていく。この世のすべてが自分の中にあると思えるような幸せな瞬間だった。コウは夏芽にとって全てで、神さんのような存在だった。

 

コウと夏芽がつきあいだして初めての火祭りの日。旅館に泊まりに来ていた蓮目(嶺豪一)に夏芽は襲われる。夏芽を追い、駆け付けたコウだったが、夏芽を守ることができなかった。この事件をきっかけに二人は別れる。

 

16才になった夏芽は世間の噂に息をつまらせながら、一目につかないようにひっそりと学校に通っていた。コウは村の素行の悪い仲間とつるんでいると大友から聞いた。下校途中に久しぶりにコウと遭遇してしまった夏芽は、ボートに乗せられて二人きりになり、思いをぶちまける。守って欲しかったこと。ずっとコウを待っていたこと。コウも傷ついていた。もう夏芽の神さんではいられなかった。

 

大友は夏芽がどんな時でも心をあかるくしてくれた。心は安らいだ。けれど、そんな夏芽をみた広能は「どこの田舎娘かと思った」と言い放つ。夏芽の心はやはりコウを求めている。

 

大友と別れ、東京へと旅立つ前夜。それはあの火祭りの日だった。村の人ではない面をつけた白装束の男にカナは気づく。二人は傷ついてしまった夜を乗り越えられるのだろうか。

 

 

少女漫画が求める菅田将暉君の痛々しいまでの神々しさ。

コウの神さま感、神々しさがこの物語の中心にあります。冒頭の立ち入り禁止の海に浮かぶ菅田将暉君の神々しさにまずは息が止まります。自分がどんなに成長して、輝いても、その前には必ずコウがいると信じている夏芽。コウは世界で一番好きな人物でありながら、同時に崇拝の対象でもあります。そういう神さま感が菅田くんの表情にはあります。もしあの目で見られてしまったら、普通の人間なら。。。石になるでしょうね。しかし、夏芽は選ばれし、美しきものなので、その視線を受けて、より強く輝いていくのです。学校の授業の中でも古事記のいざなぎといざなみの話をしていますが、その話も偶然というよりは、コウと夏芽の特別感=神感とリンクしています。大友も「あの時のお前らは特別だったけぇのぉ」と言ってますしね。こういう少女漫画の「万能感」とか「こんなふうに恋に落ちないでしょ」というものは実写をすると、なかなか自分の想像を超えないものですが、菅田くんの目線には本当にぞっとしました(←褒めてます)

そういう神さんがそこにいるということが腑に落ちるようなそういう目線なのです。

 

不安なまでの超遠景シーンだから生まれるキュン感

今回個人的な見所の一つが、ものすごく遠くから撮っているコウと夏芽のシーンです。遠くからとっているのに二人の関係性が手に取るようにわかる。
特に別れてしまったコウと夏芽が偶然すれ違って、夏芽がコウを追いかけていくというシーン。コウを追いかけていく夏芽の距離間が遠い、遠いぃぃぃ。その遠さをずっと撮っているところにキュンときます。遠くにいるコウを追いかける夏芽の思いが、表情とか全然わからないのに、焦っていて、でも会いたいし、でも文句も言いたいしというのがあふれていてかわいい。なんか少女漫画の実写のキュンポイントって壁ドンだけじゃないよねと改めて思わせてくれます。

 

 

10:0で負けてるけどそれでも、心を溶かすいい奴、重岡大毅

お待ちかね、しげの話いきます。

しげは大友というコウと夏芽の同級生であり、途中から夏芽と付き合うことになります。大友はコウと真逆な存在です

 

夏芽のことが一方的に好きです

夏芽を明るくしてくれる存在です。

夏芽を癒してくれます。

夏芽のすべてを肯定してくれます。

 

夏芽はコウと付き合うときには経験できなかった普通の恋愛の楽しさを大友を通して経験していきます。大友といると、背伸びもしなくて、そのままの自分でいられる。(そういうところが広能さんの興味を失うところではあるんだけど)大友どの局面でもいいヤツ全開です。だから、夏芽の心に入り込んできます。コウを思いながらペディキュアを塗る夏芽が選んだ色は深い海の色でした。その中に一本だけ大友を思って、椿の赤の色を塗ります。お見舞いに来てくれた大友はちゃんとその赤のペディキュアに気づきます。そういう女の子と気持ちをちゃんとわかってあげられる大友の優しさ。一番好きな男の子とうまくいかない時に二番目に好きな男の子が出てきて、二番目にフラフラといく構造は少女漫画の定番ではありますが、この作品における、大友というのはそんな安易なものではありません。

 

大友には一切勝てる要素がない!んです。

 

10:0でコウちゃんの勝ちなんです。

 

その中で1%だけ、大友を思ったことがある。その瞬間だけ救われる。それがしげの演じる二番目の好きな男の子です。

 

ごめんと言われて、ぐっと「友達だから」と言える大友。そういう男気。神々しくはないけれど、人間としていいヤツ感が出ています。こういう時のしげは本当にいいヤツです。そしてこのしげが、イカ焼いているしげが、いるからこそ、菅田君の神々しさもまた一段と輝かしいものになっているのです。

 

 

 

しげのいいヤツNo.3

しげがいいヤツすぎるので、No.3もいいヤツで集めてみました。

No.3年上趣味

中学時代、あづまやにお魚を持ってくるしげ。もちろん夏芽ちゃんに会いたいから来るんだけど、照れ隠しで「お前のお母さん美人じゃのう」とかいって夏芽ちゃんに「え?!あんた、年上趣味?」とかわされてしまうところ

 

No.2眉毛をいじられる       

高校生になったところで、ひとりぼっちでお弁当を食べている夏芽ちゃんと一緒にお弁当食べようと野球ベンチに座る大友。夏芽ちゃんが「眉毛整えているんだね!」と指摘して二人で盛り上がります。夏芽ちゃんはこの後、ことあるごとにしげの眉毛をからかっています。そのたびにちょっと照れちゃうしげがかわいい。

 

夏芽ちゃんのお見舞いの時にも眉毛話をして盛り上げって、イチャイチャいい感じになっていくんですよね。眉毛が夏芽ちゃんの心の扉を開けたカギになっているわけです。中学時代のちょっとムサめの眉毛もかわいいのでこの比較も楽しいです。

 

No.1カラオケシーン       

夏芽ちゃんが別れを切り出すシーン。東京に行くので分かれてほしいという夏芽ちゃんに「おれは(遠距離でも)大丈夫」と一応言ってみるしげ。わかってるんです。もうこの関係が終わってることは。でも言わずにはいられない。決定的に振られ、そのあとに破れかぶれになってカラオケを歌うシゲ

 

曲目は、吉幾三の「おら東京さ行ぐだ」

 

一緒に東京に行きたい気持ちを笑いにして、それでも心は土砂降り。理性をかなぐりすてながらも一緒に夏芽ちゃんと歌って踊るのがしげの心の広さです。

 

 

 

 

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