J組がむしゃらら

日々のジャニーズあれこれ。舞台、コンサートを中心に映画、DVDもeveとその友人、ざっきちゃんとロンさん三人のジャニーズへの思いをつづっていきます。

今頃ですが、2016年のジャニーズ映画を振り返る。2016年のジャニーズ映画No.5!森田剛君の 殺人鬼から関西ジャニーズJrのアイドルとは?を問う作品まで

 

時期が遅くなりましたが、2016年、ジャニーズタレント出演の映画作品を振り返ります。

 

 

ひとことでジャニーズ映画と言っても、

  • 企画自体、全面的にジャニーズ
  • 主役がジャニーズ
  • 脇役がジャニーズなどに分けられますね。

全面的にジャニーズ

主役がジャニーズ

脇役がジャニーズ

『関西ジャニーズJr.の目指せ♪ドリームステージ』(関西ジャニーズJr.)

『ピンクとグレー』(Hey! Say! JUMP・中島裕翔、NEWS・加藤成亮)

『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』(関ジャニ∞・安田章大)

『バニラボーイ』(ジェシー、松村北斗、田中樹)

『猫なんかよんでもこない。』(風間俊介)

『テラフォーマーズ』(山下智久)

 

『エヴェレスト 神々の山嶺』(V6・岡田准一、風間俊介)

『殿、利息でござる!』(ジャニーズWEST・重岡大毅)

 

『暗殺教室~卒業編~』(Hey! Say! JUMP・山田涼介、嵐・二宮和也)

『少女椿』(風間俊介)

 

『ヒメアノ~ル』(V6・森田剛)

『手をつないでかえろうよ』(SMAP・中居正広)

 

『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(TOKIO・長瀬智也)

『後妻業の女』(風間俊介)

 

『ホーンテッド・キャンパス』(中山優馬、安井謙太郎)

『超高速!参勤交代 リターンズ』(Hey! Say! JUMP・知念侑李)

 

『金メダル男』(Hey! Say! JUMP・知念侑李)

少女』(SMAP・稲垣吾朗)

 

『海賊とよばれた男』(V6・岡田准一)

『溺れるナイフ』(ジャニーズWEST・重岡大毅)

 

『土竜の唄 香港狂騒曲』(生田斗真)

『疾風ロンド』(関ジャニ∞大倉忠義)

 

『黒崎くんの言いなりになんてならない』(SexyZone・中島健人、ジャニーズJr.・岸優太)

 

 

『MARS~ただ、君を愛してる~』(Kis-My-Ft2・藤ヶ谷大輔)

 

 

 

やはりジャニーズの皆さんは主役級で出演することが多いですね。一方、脇役として出演しながらも、存在感ある演技をすることで「え?あの人ジャニーズだったの?」という高い評価を得ている方もいらっしゃいます。

 

そんな中でとにかく絶対見ておいて損はない2016年ジャニーズ映画をランキング(もちろん思い切り個人的)で発表したいと思います。

 

 

 

No.5アイドルとは?と考えさせてくれるアイドル映画

『関西ジャニーズJr.の目指せ♪ドリームステージ』

こちらでレビューを書いてます。

believe2016.hatenablog.com

 

実際のアイドル、関西ジャニーズJr.が、太秦で小姓ズという崖っぷちアイドルユニットのメンバーとして、グループ存続をかけて奮闘する物語。小姓ズというネーミングや、「みーんながわれらのお姫様」というキャッチコピー、うちわをはじめとするグッズ。アイドルが好きなら、すんなりと受け入れられる世界観。そしてここが一番重要なのですが、アイドルは、夢中になってくれるお客さんがいるからこそ成立する存在であるということ。ファンの人の存在についても触れている、アイドルの、アイドルによる、アイドルが好きな人のためのアイドル映画です。この映画に限ったことではないのですが、大西流星君がかわいい。かわいい大西流星君を観るための映画と呼んでもよいでしょう。

 

No.4どこまでも体を張るジャニーズ

『土竜の唄 香港狂騒曲』(生田斗真)

ジャニーズタレントにどこまでも体を張らせたのが『土竜の唄 香港狂騒曲』です。

あらすじ

広域暴力団組織、数寄矢会トップの轟周宝(岩城滉一)を現行犯逮捕するため、潜入捜査官、通称「モグラ」としてその下部組織に入った菊川玲二(生田斗真)。潜入先で兄弟杯を交わしたクレイジーパピヨン(堤真一)が日浦組を立ち上げ、玲二もその組員になる。日浦組が数寄矢会から依頼されたミッションは「チャイニーズマフィア仙骨竜をつぶすこと」と「轟周宝のボディーガードを送ること」。美女にして処女の周宝の娘、迦蓮(本田翼)のボディーガードをするよう命じられた玲二は、処女をささげたいという迦蓮への申し出にうれしくももじもじしてしまうが、そんな中、迦蓮は誘拐されてしまう。玲二は迦蓮を無事救出することができるのか、そして迦蓮誘拐に関与するチャイニーズマフィアを、つぶすことはできるのか。

 

『土竜の唄』はシリーズ2作目。監督は一作目同様、三池崇史監督、脚本は宮藤官九郎さん、そして主演は生田斗真君。これで面白くないわけがないというスタッフとキャスティング。おなじみの「なにかで股間を隠す菊川玲二」の慌てっぷりは一作目から有名ですが、本編だとその肝の据わった裸芸(芸じゃないけど)は一つの演技の高みに達しています。顔はあの通りかっこいいのに、躊躇なく笑える。それは斗真君に一切のやってはいけない領域がないからできることなのです。2016年のジャニーズ映画の中で最も振り切った、笑いに特化した作品に仕上がっています。斗真君とともに、この映画で健闘したのは菜々緒さんでしょうね。彼女もまた自分のなかにNGの領域一切なしの体当たり演技で臨んでいます。ある意味、今後の仕事に支障が出るレベルの取り組みでした。だからこそこの作品のばかばかしさが、心底面白い。シリーズ第三弾が待たれます。

 

No.3弱々しいルックスと狂気をはらんだ演技に注目

『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』(関ジャニ∞・安田章大)

脇役ながら、圧倒的な存在感を示したのが関ジャニ∞の安田章大君のこの作品です。

あらすじ

持ち物を触れるだけで、その人に起こったことが脳内にスキャンできてしまう男性、仙石和彦(野村萬斎)。一時はその能力をお笑いコンビのネタとして披露していたが、多くの人の人生をスキャニングすることで、精神をすり減らし、仕事を辞めてマンションの管理人としてひっそりと暮らしていた。そこにかつての相方、マイティ丸山(宮迫博之)が女子高生秋山亜美(杉咲 花)を連れてやってきた。亜美のピアノの先生(木村文乃)を探してほしいという依頼だった。捜査を進めるために警察にも情報を流し、コネで刑事になっている佐々部 悟(安田章大)達も事件に注目をし始める。そこにはある連続殺人事件が絡んでいた。

 

安田章大君といえばナチュラルな演技でイライラさせられる(←ほめてます)『ばしゃ馬さんとビッグマウス』が大好きなのですが、今回の登場はさえない刑事の役で登場します。これ、かなり前回のイライラが期待できそうと思っていたところに、後半あるとんでもない展開があります。ヤス...うわぁぁぁぁ。前半の楽しみ方と後半の楽しみ方、まったく違いますが、安田君の演技がますます磨かれた感じがします。ジャニーズタレントとしてではなく、(つまりアイドルとしてではなく)明らかに存在感のある俳優としての演技。近年、舞台でも活躍している安田君が、その確かな演技力を映画でも見せつけています。安田君の弱々しそうなルックスと狂気のこもった演技があったら、アイドルにとどまらない、がっつり爪痕残せる恐ろしいバイプレーヤーとして活躍が期待できますね。

 

 

No.2生身の人間として度量の大きな重岡大毅君

『溺れるナイフ』

こちらもすでにレビューを書かせていただいています。

believe2016.hatenablog.com

 

シゲが根っからのいい奴だけど、凡人(←ここが重要)を演じています。新人の山戸監督は学生時代から注目されていたカリスマ監督の一人ですが、彼女の10代の(特に女の子)描き方に毎回心を奪われます。10代特有の神がかった美しさ。小松菜奈ちゃん演じるモデルの夏芽と菅田将暉君演じる村一番美青年のコウ。その輝きをより際立だせるのが周囲の普通の高校生の大友(重岡大毅)とカナ(上白沢慧音)の存在です。菅田君が神様の祈りをささげているときに、シゲはイカを焼いています。それはいい意味で普通の恋する感覚とか、他人に気を遣うとか「ちゃんとした」人間であるために必要な感覚が備わっているということ。そして、ぬぐっても、ぬぐってもしみだしてくる夏芽ちゃんへの恋心。大友を好きになりさえすれば幸せな高校生活が送れる。そう思わせてくれるような完璧な彼氏の形をシゲは器の大きな男として演じています。それだけでも、すごいのですが最後にみせる、夏芽からある告白を受けるシゲの精一杯のリアクションは笑ってしまうけれど、二度目に見たときに逆に泣けてきました。相手をどこまでも思いやる、思わぬ大友の行動に本当の愛情を感じます。

 

 

No.1 殺人鬼の中に無垢な心が見え隠れ

『ヒメアノ~ル』

『溺れるナイフ』とこの作品のどちらをNo.1にするかはかなり苦しい選択でした。結果的には、アイドルを大きく超えてしまった、怪物森田剛君の演技をおいてNo.1はないと決定しました。

 

あらすじ

清掃のアルバイトをしながら日々平凡な毎日を送る岡田(濱田岳)はバイト先の先輩、安藤(ムロツヨシ)が想いを寄せるユカ(佐津川愛美)を見に、ユカのバイト先のカフェに出かける。そこにはユカを見つめるかつての高校時代の同級生・森田正一(森田剛)がいた。ユカから森田がストーキングしているということ聞き、それをきっかけに、ユカと岡田は、安藤に隠れて付き合うようになる。その様子を家の外から見ている森田。森田の中で殺してしまいたいという衝動がなんのためらいもなく沸き起こる。

 

監督は、安田章大君主演『ばしゃ馬さんとビッグマウス』や中島健人君主演『銀の匙 Silver Spoon』の𠮷田恵輔監督。過去作を見てみても、アイドルだからと言って、決して演技の上で甘やかしてくれません。監督の作風は、アイドルありきな映画作りではなく、中心に人が心を揺さぶられるようなストーリーがあって、そこに役者がはまっていく感じ。『ばしゃ馬さんとビッグマウス』もうまくいかない脚本家の卵を演じる安田章大君が決してお気楽な人間としてだけ描かれてはいません。役に過酷な運命を背負わせて、いじめて、いじめてその中から観客が、共感したり、強い嫌悪を抱かせたりする作品を作るのがこの監督の得意とするところ。今回の森田を演じる森田剛君はその吉田作品の中でも最も過酷な運命を背負わされています。

 

殺人に対する躊躇ゼロのサイコキラー森田。吉田監督の意思を体いっぱいに吸い込んで、体現していく森田剛君には目を奪われてしまいます。人を襲うシーンの森田は鬼そのものの存在感。しかしこの作品のすごいところはこんなにも陰惨な殺人がありながらも「森田剛がかわいい」ということです。原作と吉田監督の『ヒメアノ~ル』には大きな差があります。それはラストシーン。このラストシーンがあることによって、サイコキラーの森田が本来持っている無垢な心がうかがえます。そしてこれがあるからこそこの作品は、殺人鬼の恐ろしさを物語るものでもあります。

 

殺人ものが苦手という方もぜひ、目をつむりながら(濱田岳君とムロツヨシさんの物語はコメディです)剛君をチラチラ見るだけでも楽しめます(←本当かよ)DVDの豪華版には監督、剛君、濱田岳君、佐津川愛美ちゃんが映画を見ながらああだこうだ言い合うビジュアルコメンタリーがおすすめです。ほとんど話をしない剛君がとてもかわいいので剛君鑑賞にはぜひこちらも併せてみていただきたい。

 

何度も言いますが、これはあくまでも個人的なNo.5です。『ピンクとグレー』の中島裕翔君もベッドシーンすごかったし、『暗殺教室~卒業編~』の俳優二宮和也君もすごかったし、

『後妻業の女』の風間俊介君のだめっぷりも最高でした。2017年もジャニーズが映画での活躍を楽しみにしています。

 

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