オールナイトニッポンがスタートして50周年だそうです。深夜放送の代名詞ともいえるオールナイトニッポンは、受験勉強の思い出とリンクし、大抵の人がオープニングテーマの「ビタースウィート・サンバ」に聞き覚えがあるのではないでしょうか。そんなオールナイトニッポン50周年を記念した舞台にわれらがちゃかちゃんことTravis Japan宮近海斗君が出演しています。現代のオールナイトニッポンのパーソナリティ、トロイ君が深夜放送創世記にタイムリープする物語。今回もネタバレを含みますので、まだご覧になってない方はご注意ください
- 『太陽のかわりに音楽を』あらすじ
- 祝!外部初出演舞台。宮近海斗君の驚くべきたたずまい。
- 役者宮近海斗の感情がきちんと爆発していること
- 倒れそうになるほどかわいいちゃかちゃんNo.3
- 本日の独り言
- 作品データ
『太陽のかわりに音楽を』あらすじ
オールナイトニッポンのパーソナリティのトロイ(宮近海斗)はうんざりしていた。ネットの動画からバンド活動を始めた彼にとって、ラジオの仕事というものが全く楽しくなかったからだ。番組に届くメールもわずか35通。スタジオの空気もよどんでいる。ついには「一番聴きたくないのは俺だ」と吐き捨てる。いらだつトロイは番組が終わり、エレベーターに乗り込むと、ついた先は1967年のスタジオだった?!
1967年、オールナイトニッポンが始まったその年、アルバイトの三雲(高田翔)はパーソナリティである糸居志郎(別所哲也)から指定されたレコードを探すのに大忙しだった。糸居は夜の1時から4時間、60曲もの音楽を流し続けるスタイルのオールナイトニッポンで徐々にリスナーの数を増やしていた。新しいアルバイトと間違われたトロイは、深い音楽の知識で糸居からの信頼を得ていた。
糸居志郎のオールナイトニッポンは時代の音楽、そして時代とは関係なくいい音楽を流しリスナーに届けいてた。ザ・フォーク・クルセイダーズ 『帰って来たヨッパライ』はラジオから大きな反響を得て大ヒットを飛ばしていた。リスナーからの反響はたくさんのはがきとなって文化放送に届けられる。トロイは少しずつ「ラジオができるなにか」を考えるようになる。
トロイはたくさんのはがきの中で気になるはがきを見つける。「アリガトウ、サヨナラ」たったこれしか書いていなはがきにトロイはどこか不安を覚えた。糸居はこのはがきを送ったリスナーに呼び掛ける。翌週、リスナーからは苦しい胸のうちとリクエスト曲サッチモ(ルイ・アームストロング)のWhat a Wonderful Worldが添えられていた。糸居はA子の問いかけにどうこたえるのか?トロイはリスナーに届けたいなにを見つけることが出来るのだろうか
祝!外部初出演舞台。宮近海斗君の驚くべきたたずまい。
まず最初に言うべきはちゃかちゃんの舞台での存在感。ちゃかちゃんはこれまでたくさんのジャニーズ舞台に立ち続けてきました。Travis Japanのメンバーとして、その圧倒的なパフォーマンス能力を見せてきたのですが、たった一人になった時に、どんな爪痕を残すのかが気になるところでした。
今回、演出のノゾエ征爾さんの演出がちゃかちゃんの良さを引き出してくれています。ラジオという音勝負の世界の中にいながら、感情表現が「ダンス」というのはちゃかちゃんだからこそ。
「ラジオのない世界が良かった」という、ちゃかちゃんの苦しい踊りを見ながら、『何者』でもがいていた阿部顕嵐君のコンテンポラリーダンスが重なります。舞台はセリフだけではなく、踊りでグサッと刺さることがあります。プレゾンでTravis Japanとして踊っていたちゃかちゃんと顕嵐君が同時期に、全然違う場所でダンスを通じて花を開かせたのは偶然ではなく、自然に、ダンスに引き寄せられいったとしか思えません。二人のダンスは演技としてのダンスに成長しているのです。
ラストA子さんとのやりとりの中。セリフを超えたダンスには、やはりちゃかちゃんだからできる表現が宿っています。
役者宮近海斗の感情がきちんと爆発していること
ダンスのうまさはさすが。その上での演技も冴えています。
中でもはっとしたのは、1967年の世界でラジオは「リスナーに片思い中だ。君はリスナーにどう思って欲しい?」と聞かれて、ちゃかちゃんの「好きだから、好きになって欲しい」というセリフがあります。トロイとして、1967年のオールナイトニッポンのスタッフとして、はたまた本当の宮近海斗として、どの局面からとっても切実で、まっすぐなこのセリフにちゃかちゃんの本心が観客に届けられます。うまさだけではない、本心の宿る演技が今回の見どころでもあります。
1967年のラジオの面白さにふれ、自分自身もその一部になって熱く燃えていくトロイ君。もっともっとこの世界を知っていきたいという切実さは実は演技ではなく、ちゃかちゃんそのものの興奮であるように見えます。その興奮が見どころ。楽しそうに演技をしながらもその熱量に引き込まれます。ちゃかちゃんの今後の舞台にも期待します。
倒れそうになるほどかわいいちゃかちゃんNo.3
色々と熱量高いちゃかちゃんについてレポしてきましたが、今回、もう一つの最大のみどころは「かわいいちゃかちゃん」です。そのNo.3をご紹介。
No.3『帰って来たヨッパライ』のダンスのちゃかちゃん
これは『帰って来たヨッパライ』をオールナイトニッポンのみんなで踊るシーン。群舞なのですが、センターでニコニコしながら踊るちゃかちゃんがかわいい。『帰って来たヨッパライ』はコミックソングでそのおどけた感じとダンスかわいさがぴったりあっているのです。
No.2三瓶です~のギャグのちゃかちゃん
高田翔君演じる三雲君はお笑いが大好きな東大生。当時のお笑いで好きな人の話になり「(林家)三平知ってる?」と言われ、三瓶のほうのギャグをやるちゃかちゃん。この“三瓶です~”がかわいい。「かわいい~」とつぶやいてしまったほどかわいい。そののちに伝説の笑福亭鶴光の乳頭ギャグやっても「かわいい~」。ギャグがかわいくなるってどういうこと?!ってくらいにかわいい
No.1タイムリープしてエレベーターから出てきた時のちゃかちゃん
1967年にタイムリープして、エレベーターから出た時の驚いた時のちゃかちゃんの「あ“――――――――」と叫びながら走り回るところが最高にかわいい~。こんなかわいい雄叫びみたことありません。この部分、Jr.情報局でながしてくれないだろうか
本日の独り言
- 糸居さんが選曲して流す曲の中にABC座でおなじみ『悲しき雨音』が流れて泣きそうになりました。えび座とちゃかちゃんつながってるよ~
- ちゃかちゃん舞台の前にPONでうみんちゅが食べてたパンケーキ屋さんに行ってきました。パンケーキがとてもおいしくて、店主の方が「今ジャニーズ勉強してます」といってくれて、うみんちゅのプロフィールを言ってくれました(←知ってるけど)なんて素敵な店主さんなのだと感激。本日はTravis Japanデーの一日でした。
作品データ
タイトル |
太陽のかわりに音楽を |
製作年 |
2017年 |
上映時間 |
2時間(途中休憩なし) |
会場 |
博品館劇場 2017年12月7日~12月17日 |
脚本 |
正岡謙一郎 |
演出 |
ノゾエ征爾 |
出演 |
糸居志郎:別所哲也 トロイ:宮近海斗 三雲淳之介:高田翔 倉本洋二郎:小松利昌 青葉より子:西原亜希 羽佐間頼影:成清正紀 東内朋美:川上友里 A子:蒼乃菜月 |