J組がむしゃらら

日々のジャニーズあれこれ。舞台、コンサートを中心に映画、DVDもeveとその友人、ざっきちゃんとロンさん三人のジャニーズへの思いをつづっていきます。

『寝盗られ宗介』千穐楽-戸塚祥太君の色気が爆発!こんなトッツー観たことないこと。トッツーと元ジュノンボーイの姜君の千穐楽キスのこと。

五月もそろそろ終わりですね。滝沢歌舞伎が終わり、They武道クリエが終わり、慌ただしかった五月の最後の締めくくりはA.B.C-Z戸塚祥太君主演の「寝盗られ宗介」です。つかこうへいさん脚本、錦織一清さん演出作。恐ろしいセリフ量にやる側も命削りながらやらなければならないし、観る側も覚悟が必要という舞台。プレビュー公演以来久々に観劇します。トッツーの色気どうなっているのか気になります。

 

 

 

 

東北を旅している北村宗介一座の物語。宗介(戸塚祥太)は座員のノブオ(姜暢雄)と駆け落ちをした妻であり看板女優であるレイ子(高橋由美子)を待っていた。ギリギリになっても帰ってこないレイ子に座員達は焦りを見せ、サキが口上を始めたその時にレイ子は戻ってきた。

北村宗介一座の演目は女房を寝盗られる男の話。江戸元禄時代、湯屋で女郎の下の毛を処理する、下ぞりの宗介にはお志摩という女房がいる。お志摩は、過去に歌舞伎役者の音吉と心中をしたものの生き残ってしまったために女郎になった過去がある。宗介はお志摩と音吉をなんとかまた駆け落ちさせようとする。その一方で実は将軍綱吉の子供である宗介は将軍の命を狙っており、それに気づいた女郎の十手持ちに追われて….

 

舞台は無事に終わり、戻ってきたレイ子にやさしく接する宗介。宗介は地元である花巻に戻り、公演で嫁を披露すると約束したものの、またレイ子の駆け落ちをけしかける。瀕死の状態の父親が見守る中北村宗介一座の幕が上がる。レイ子は帰ってくるのか?

 

 

まずは高橋由美子さんの迫力に拍手

セリフが多い舞台ですが、中でもトッツー演じる宗介と高橋由美子さん演じるレイ子のセリフのやり取りが壮絶です。どこかでミスをすると後が続かない、一瞬たりとも気の抜けないセリフの応酬。トッツーももちろんですが、高橋由美子さんに、まずは拍手を送りたい。高橋由美子さんの度胸の据わった嫁であり看板女優の存在なくしてはこの舞台はなかったように思われます。高橋由美子さん、劇団☆新感線や他のストレートプレイでもかわいいだけではなく、実力のある女優さんだと思っていましたが、これほどまでに印象に残るとは。こういう色気があって、度胸がある上にかわいい嫁さんだからこそ、宗介が嫁を試してしまいたくなる気持ちもわからなくはありません。

 

 

トッツーのセクシーが爆発!!!!

トッツーの出演したつか作品4作品の中でこれが一番いいのではないかと思っています。なんと言っても今回のトッツーのすごいところは「色気」です。今までのトッツーはかっこいいけれども、そこまでの圧倒的な色気を感じることはありませんでした。「寝盗られ~」は現実の北村宗介一座の部分と劇中劇の二つのシーンで構成されていますが、圧倒的に劇中劇の下ぞり宗介を演じている時のトッツーがセクシーです。まずは湯屋で女郎の下の毛の処理をする下ぞりという、最下層で生きる人間。股引とさらしだけといういでたち(これだでもちょっとやられてしまいそう)。女のまたぐらをのぞき込んで、あずま菊に下の毛を刈り込むというこのシチュエーション!いままでのトッツーからは想像できないのですが、下ぞり宗介を演じる時のトッツーのツヤっぽさには息をのみます。現実の座長の時にはセリフの一つ一つが、めんどうくさい男だなと思うし(なんとなくトッツーっぽい)、そもそも妻に駆け落ちをするように仕向けるという、歪んだ愛情表現をうまく理解することは難しいのですが、妻を寝取られることによって、宗介自身も役者として、男としてのツヤが生まれてきているという恐るべきこの事実。トッツーの新境地と言えます。ポスターで見せたあの美しさにも驚きましたが、単なるビジュアルがいいというだけでの話ではなく、芝居の中で見せる表情や声、背中から色気があふれています。

 

快感を追及するつか舞台とジャニーズ舞台

「寝取られ~」のパンフレットの中に演出の錦織一清さんと元つか劇団所属の長谷川康夫さんの対談が掲載されていますが、その中で

 

錦織:昔、ジャニーさんが、一緒にミュージカルを作っていてストーリーにこだわる僕にキレて「ストーリーなんか誰も観てないんだよ」っていったことがあるんですけど(中略)

長谷川:つかさんも言っていた。「気持ちよきゃいいんだ!意味なんかいらねえんだ」って

 

 つか舞台とジャニーズ舞台って全然違うけれど、あの瞬間に立ち会い、もう一回あの瞬間を味わいたいって思うのは確かに二つの舞台の共通点かもしれません。滝沢歌舞伎の「いにしえ」とかジャニーズワールドだったら戦地に赴く兵士シーンのSnow Manが地球とお化け持って出てくるとことか。そしてこの舞台だったらレイ子の「あたしって愛されてたんじゃなくて、許されてたんだ」っていうセリフかもしれない。さんざん宗介に振りまわされて、宗介の愛情の先にあったのは「許し」だったいうこと。ここにたどり着く、宗介とレイ子の関係性。もはや好きとか超えたところに二人が立っている!この風景を観ると、達成感を感じます。

 

 

ジミーを演じる、藤原丈一郎という飛び道具

今回関西ジャニーズJr.の藤原丈一郎君がジミー役で出演しております。座員であり、シンガーであるジミーは腹から声が出ていない半端もの。やはり彼もレイ子と駆け落ちをしようとします。腹から声出てないってことは自分を出し切ってない、自信のないやつ、悩んでいるやつ。そういう卑屈な役を赤い鼻で演じています。こういう屈折している役、丈一郎君に合っていますね。

 

赤鼻は道化の役割も担っていて、途中で「(チラシを指さして)この右下のイケメン。こいつ出てないですよ。俺だって好きで鼻を赤くしてるわけじゃないですよ。うちの事務所で鼻赤くしてるの俺ぐらいですよ!こんなの公開処刑ですよ」と笑いをとったりしていました。プレビュー公演の時には「他の奴は今野球してるのに」って東京ドームの野球大会をネタにしてましたね。今回はかなりカッチリと舞台が出来上がっていたので、次回はもっと、もっとアドリブのきく舞台で丈一郎君を観てみたいです。

 

千穐楽挨拶はトッツーと姜暢雄君のチューで大盛り上がり

昨日は千穐楽につきカーテンコール後に挨拶がありました。

酒井敏也さん挨拶
36年前の初演では藤原君のジミーを演じていました。いまはこのざまです。(会場笑)藤原君の36年後が楽しみです。酒井さんの言葉を聞いて、藤原丈一郎君頭ずっと触っていました。ですよね、どうなっているんだろう丈君36年後…

 

 

藤原丈一郎君挨拶
トッツーはその酒井さんの挨拶を引き継いで
戸:今回関西ジャニーズJr.からひとりこの座組に入ってきてくれた、36年後が楽しみな藤原丈一郎!
藤原丈一郎君:どうも、36年後が楽しみな藤原丈一郎ですジャニーズ以外の舞台は初めてだったんですが、たくさん学ぶことがあって、稽古場とホテルをいったり来たりの毎日でした。スタッフさんやキャストさんが優しくて…(ほぼ泣いてる)ありがとうございました。

 

姜暢雄君挨拶
こんなにジュノンボーイでもてあそばれたのは初めてで、久しぶりに自分がジュノンボーイだと思い出しました。ただ心残りが一つありまして…

といって座長戸塚祥太君をみる。俺?と言いながら藤原丈一郎君を前に出すも、丈君、トッツーの後ろに隠れ、トッツーと姜君がチュっとキス!崩れ落ちるトッツー。気を取り直して由美子さんにチューをおねだりするも蹴りで返されるトッツー。

戸:姜さんは僕だけでなく河合くんやハッシーもお世話になってますから。ルードウィヒという舞台でね
とどういう納得の仕方なのかわからないトッツーでした。

 

最後のトッツー挨拶
つかさんの世界と錦織さんの世界を伝えようと頑張りました

本当にギリギリのところで踏ん張りました。ちなみにトッツーのかすれ声が錦織さんに似てました。

 

満身創痍のトッツー。次はA.B.C-Zのコンサートかな。とりあえず、ゆっくり休んでください。

 

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