一月を締めくくるのはたっつんの主演舞台『ぼくの友達』です。ふぉ~ゆ~は4人の主演舞台をここ何年か続けており、昨年の夏からエンターテイメントショーとしてGACHIを上演しました。GACHIは4人の集大成のような彼らの踊りのパワーを詰め込んで爆発させたかのようなショー。12月までGACHIの地方公演を経て、ついにたっつんこと辰巳雄大君の個人主演の舞台となりました。ソロとしてのたっつんの舞台をレポします。一部ネタバレありますのでご注意ください。
また、青年誌『週刊ビックコミックスピリッツ』でふぉ~ゆ~の特集が組まれましたので、こちらもレポさせていただきます
『ぼくの友達』あらすじ
ニューヨーク州アマガンセット。トニー(辰巳雄大)はイタリア系マフィアのボスフランキー(田中健)の豪華な家を訪れる。刑務所で友人であるパーシー・ダンジェリーノと知り合ったといういうトニーをフランキーは迎えいれる。
コンビニ強盗で刑務所に入っていたと語るトニーだが、その言動はどこか挙動不審だ。夕食に招待されたトニーは、夕食までの間、フランキーと釣りをしながら語らう。フランキーの幼少時代の出来事、どうやってビジネスを立ち上げたか。マフィアのボスとしてのドスのきいたものいいに圧倒されながら、トニーはフランキーを「映画になるほどのセレブだ」と持ち上げる。しかし、映画と聞いてフランキーは激怒する。まだ世に出てない映画の話を話すトニーに不信感を募らせ、強盗をするようにトニーに命令する。
一方、トニーを見たフランキーの妻シャロン(香寿たつき)はトニーをどこでみたのか思い出せないでいた。
強盗をしたトニーはフランキーと家に逃げ帰り、シャロンと共に夕食をとる。強盗をしたトニーを気に入ったフランキーはパーシーに電話をしようと言い出す。パーシーと話すと聞いてトニーは取り乱す。その時に、シャロンはトニーの正体を思い出す。
トニーはなにものなのか?
軽快な戦略家、辰巳雄大
今回の舞台の見どころはたっつんの練りに練られた笑わせるための戦略です。
まずはその間の取り方
ふぉ~ゆ~舞台はほぼコメディですが、その中でも笑いを起こすためのセリフとセリフの間にある時間の取り方が絶妙にうまいのがたっつんです。前回のGACHIでは落語を取り入れていた、たっつんですが、今回も笑いが起こるセリフのタイミングの取り方が進化していました。ネタそのものを面白いのですが、たっつんの語り口はスマートでありながら、思わず笑いに引き込まれてしまいます。
フランキー健さんとのバランス
今回はこの絶妙な間にプラスしてなんといっても、田中健さんとのバランスの良さ。ずっしりと存在界のある大俳優、田中健さんと対照的にどこまでふわっふわ、かる~い身のこなしのたっつん。正反対の二人の人間関係が笑いを生みます。その人間関係が後半思わぬ方向に加速していきます。
技巧派が魅せる熱
トニーがなにものであるのかが分かった時、ラスト付近でみせる、脚本をト書きも含めすべて演じ切るたっつんの熱量の高さ。はじけるような演技にぐいぐいと引き込まれます。小ネタの面白さだけと思ったら、後半にきて物語が大きくうねるとき、その時にたっつんがはじける。間、バランス、緩急のつけ方、たっつんの戦略どれも大成功。全てが絶妙。たっつんの力量が余すところなく発揮されています。
ここ何年かのふぉ~ゆ~の舞台で培った笑いの組み立てがここにも活かされているのですね。
三人舞台の緊張感
こわかわいい田中健さん
今回なんといってもびっくりしたのは田中健さんのこわもてでありながら面白いといういうこわ面白さ。マフィアの首領なので、いつ殺されてもおかしくないという緊張感が張り巡らされているのに、同時にとぼけている。釣りのシーンで執拗にお客さんにいたずらしようとする健さんはほぼ精神年齢5歳です。
たーたん姉さんの頼れる安定感
そして、GACHIでも共演したたーたんこと香寿たつきさん。たーたんに関しては勝手知ったるというべきか、一緒に舞台を過ごしているからこそうまれる、あうんの呼吸が磨かれています。たーたんはマフィアの妻。いうなれば極妻でありながら、実はあるものにハマっているのですが、そこで魅せる乙女のというか、オタの表情。きれいなのに止めるまでお笑い路線を突っ走る、ふぉ~ゆ~の良き姉御です。
重鎮なのに軽やか、たっつんがこの方々の胸を借りて単独主演の舞台のキャリアを始められるのはなんと幸せなことなのでしょう。
だからこそたっつん、これまで以上に気合が入っています。この後、福ちゃんの単独舞台も発表になりました。また4人で集まった時にGACHIを超える舞台ができるんではないかとドキドキしながら待っています。
作品データ
タイトル |
ぼくの友達 |
製作年 |
2018年 |
公演期間 |
1/10-2/4 DDD青山クロスシアター |
上演時間 |
1時間45分 |
演出 |
元吉庸泰 |
原題 |
「ANY FRIEND OF PERCY D’ANGELINO IS A FRIEND OF MINE」 |
脚本 |
ジェイソン・ミリガン |
翻訳 |
小田島恒志 |
出演 |
トニー: 辰巳雄大(ふぉ~ゆ~) シャロン:香寿たつき フランキー:田中健 |
多分本日の独り言には収まらなであろう独り言。-週刊ビックコミックスピリッツふぉ~ゆ~特集レポ
みなさん週刊ビックコミックスピリッツ購入されたでしょうか。
『週刊ビッグコミックスピリッツ』は、小学館が発行する週刊の漫画雑誌。ジャンルは青年漫画なので、成人男性が対象となっている週刊誌です。
青年漫画というジャンルで異例の男性アイドルが特集されました。
ご存知我らがふぉ~ゆ~
なぜ男性アイドルが成人男性に向けた雑誌に載るのか?
タイトルが『スピリッツ限界突破特集 あなたの知らないジャニーズ』
まずね色々つっこむところありますが。
-
限界突破特集
確かに限界に挑戦していることは間違いありません。一体なにに挑戦しているのだろうか?
-
あなたの知らないジャニーズ
これはあれですかね、あなた知らない世界のオマージュなんですかね?だとすると怪奇特集ということになりますが、この認識でよろしいでしょうか?こわいものみたさのジャニーズってことですか?
恐る恐るページを開きます。
コメントを寄せる人が豪華すぎ
ページにちりばめられたコメントが豪華です
生田斗真君、森公美子さん、前田美波里さん、西岡徳馬さん、青木源太さん、なだぎ武さん、
シソンヌのお二人、LiLiCoさん
一緒にお仕事をされた豪華な俳優、タレントとの皆様。みんな優しいコメントをよせていますが、中でもシソンヌじろうさんのコメントにぐっと来ます。
グラビアのキャッチコピーとコメントがアイドルの限界超えてます
メンバー名 |
キャッチコピー |
コメント |
松崎祐介 |
謎のナイスガイ |
好きなアーティストは“俺” |
越岡裕貴 |
インチキボンボンアイドル |
動物に例えると“捨てられた子犬” |
辰巳雄大 |
野心と情熱の塊 |
憧れは“バラ”自分は“タンポポ” |
福田悠太 |
笑顔の裏に変態性を秘めた |
長所も短所も“テキトーなところ” |
レスリー・キーさんの素敵なアイドルらしい写真の上にちりばめられているのがこちらのふぉ~ゆ~さんの20年熟成の素敵な言葉遊び。
グラビア観音開きの中は『心と身体さらけ出す、覚悟の“裸一貫”グラビア』
既にご覧いただいているとは思いますが
メンカラのくわえた花もいいとして(←ギリセーフ)
メンカラのふんどしはいいとして(←いいのか?)
サランラップってなに?!?!
なんかもうこのサランラップでチャクラひらいちゃったよ、も~
ご覧になってない方、このサランラップのためでも370円払う価値ありです。売切れていたら小学館に連絡してニーズ伝えましょう。
小学館お問い合わせはこちら→https://form.id.shogakukan.co.jp/forms/sol
『土竜の唄』の高橋のぼる先生書下ろしの『蕾のまま20年!!奇跡のふぉ~ゆ~!!』の再現性
髙橋先生が描くふぉ~ゆ~の再現性がすばらしい。ほぼ4Kのような再現性。
動いてなくてもふぉ~ゆ~さんの動きが頭の中で再生されるほどに特徴とらえてます。
そしてなによりもラストのページの
- これからの日々について
- 20年も30年も棒に振っていいのか!?のふぉ~ゆ~さんからの答え。
ふぉ~ゆ~さんを観てきてよかった。そしてこれからも観ていこうと決心させてくれるひとが待っています(泣)
漫画に続くふぉ~ゆ~記事が9ページというボリューム
- これが現実…ふぉ~ゆ~夢の実情
- 母・父から息子への手紙
- 撮影終了後のコメント
三十路過ぎても夢を追いかける実情とメンバーの本音。行動で夢を追いかけることの厳しさとともに、決して悲観ではない心のうちが語られます。特にこっしーの「M.A.D」はジャニーズの墓場っていわれていたというくだりからの話にグッときます。
ビックコミックスピリッツで三十路男性アイドルというのは違和感がありましたが、実は共感世代にぴったり合っているということに驚かされます。これで男性ファンが増えてくれるかもしれません。奇襲でありながら、効果的。ビックコミックスピリッツ恐るべし。