宇宙six主演ののべつまくなしが連日サンシャイン劇場で上演中です。初日から観劇をしていたのですが、思いが強すぎてレポが遅くなってしまいました。ネタバレ全開でレポしますので、まだご覧になってない方はご注意ください。
『のべつまくなし』あらすじ(あらすじですが長め)
時は元禄、将軍綱吉の時代。松の廊下では今まさに日本を揺るがせた、浅野内匠頭(清水順二)が吉良上野介(我善導)を斬りつける事件が起きていた。殿中での刃傷沙汰に浅野内匠頭は切腹が言い渡され、お芝居開始10分で浅野内匠頭は自害することとなる。
一方、近松門左衛門(江田剛)は上方を追われ、人形の徳兵衛(声のみ目黒蓮)とともに江戸で死に場所を探していた。死にたい気持ちとは裏腹に腹は減り、近松は団子屋で最後の晩餐をとろうとする。団子屋では異物混入の因縁をつけられて困っているところを“あの”宮本武蔵と名乗る男が大立ち回りで成敗しているところだった。男は店の柱に刀傷をつけて去っていく。。。というお芝居をみせているところだった。団子屋の売りを作るために紀伊国屋文左衛門(山本亮太)が仕組んだことだ。
死ぬ前にこの芝居が観られて良かったと語る近松に「自分で幕を引いてはいけない」と怒る紀伊国屋。近松が書いていた心中もののストーリーにインスピレーションを受けた紀伊国屋は近松と組んで心中コンサルタントをはじめようともちかける。お互いをモンタ、ブンタと呼ぶ兄弟の契りを団子でかわし、江戸の街の不運なカップルを救う商売を始める。
浅野内匠頭の死後、残された赤穂浪士たちの間では討ち入りの気運が高まっていた。大石内蔵助(森大)、堀部安兵衛(原嘉孝)は討ち入り後に待っている自害がなにも生まないという気持ちからなんとか討ち入りを止めたいと願い、ドッグカフェの女主人也哉子(笠松はる)を通じて、モンタとブンタにコンサルタントを依頼する。
四十七士を救うための壮大なお芝居が幕を開ける。吉良上野介の首をとった!(というお芝居)を演じきった時、江戸城から爆発が起きる。この機に乗じて幕府転覆をもくろむ、今は亡き由井正雪の弟子たちが動きだしたのだ。
四十七士の運命、そして将軍をモンタとブンタは守り切ることが出来るのか。
宇宙sixのあてがきここに極まる
宇宙sixの30-DELUXへの出演は二回めになります。前回はスクアッドでしたね。
前回のレポはこちらです。
前回に引き続き、宇宙sixのキャラクターから導き出された、愛すべきキャラ達が今回も楽しめます。そして何より今回、宇宙six担なら泣けてくるのは
江田ちゃんと亮ちゃんの相棒ものであるところ。
はいこれ、注目です。
主宰である清水さん、脚本・演出の米山さんが宇宙six担から「観たい宇宙six」についてヒアリングをしたのではないかと思えるほどに、宇宙sixと物語の登場人物の関係性がかぶってきています。
中でもえだりょの関係性の描き方は丁寧かつ熱量が高めに仕上がっていて、宇宙six担であればちょっと泣きながら見ることになります。
自分の書いた物語のせいで数々の命を奪ったという思いで、死に場所を探していたモンタ。
由井正雪の弟子として多くの命を奪い、安らぎをほとんど感じたことのないブンタ。
自分の存在を否定しながら生きてきたこの二人が偶然出会い、相棒となる。
お互いの才能を掛け合わせて、多くの人の幸せのために仕事を続ける姿。
気がつけば、自分の一部のように相手を必要とし、成長している二人。
そんな二人だからこそ、多くの仲間とつながりあい、巨悪にも向き合える。
相棒になり、そこからチームになることで、大きくなっていく姿に宇宙sixが重なります。
この舞台の前に、目黒君がSnow Manとの兼任になった時点で、宇宙sixはどうなっていくのだろうという不安でいっぱいだったのですが、この舞台を見て、そして日々チームが成長していく姿を見て、改めて宇宙sixの持つパワーを感じることが出来ました。
令和最初の日、めめも観劇をしてくれて(ふっかとさっくんも来ていましたが)これからの宇宙sixに明るさが見えてきました。
えだりょだけでなく、コーティの大岡越前の無邪気でプライスレスなかわいさ、原ちゃんのアドリブと身体能力そして歌唱力。すべてがこのお芝居の大きな力となって物語を盛り上げていきます。改めていいチームになっていることを実感させてくれています。
5月2日昼の、のべつまくなしについて
この日は江田ちゃんの声がかなり厳しい状態になっていました。
第一声からかなり厳しい状態。その後もかなりカスレカスレ。しかし中盤当たりから声の出し方をコントロールして、低めにだすことで、音量がかなり安定してきました。
二幕ソロ曲部分は最初と最後の部分に集中して、メンバー全員が歌いサポート。無事に歌終了。歌の最後の江田ちゃんの目からは涙が流れていました。
ショータイムも亮ちゃん、原ちゃん、コーティで江田ちゃんパートを歌い、江田ちゃんはダンスに集中。
無事に出演者全員で舞台を走り抜けました。
ラストの挨拶はコーティが担当。竹之内君、我さんの一発芸と続き
その後、声が出なくてすみませんと江田ちゃんから(泣いてる江田ちゃん)そして一緒に「すいません!」と頭を下げる亮ちゃん(ここでこちらも涙出てきた)
フォローで清水さんから、謝罪なくてもと思っていたのですが、どうしてもというので、このように(謝罪に)なりました。病院にも行ってもらい、最終的には出ようと私が判断しました。ソロパートを全員で覚えて体制を整えたことを説明。今後大きくなっていくグループだし、こういう状態でやり切れたのは良かったと思います。とのこと。
清水さんの言葉に宇宙sixに対する愛情と信頼がパンパンに詰まっていて、観ているこちらも温かい気持ちになりました。
これこそがのべつまくなしなんだとShow must go onってこういうことなんだと。宇宙sixをバックではなく宇宙Sixのために来てくれたお客さんのために絶対止められない舞台が今後もたくさん続くわけで。だからこそやり切れたことの意味は大きいのです。
これはあくまでもスタートライン。のべつまくなしが宇宙sixのエポックメイキングな作品になったことは間違いありません。成長してまた大きくなっていく宇宙six。今後も楽しみです。
東京千穐楽まで観ていきます。
本日の独り言
- タッキー社長この舞台観に来たのだろうか?ぜひ観て欲しい。彼らの今の熱量は絶対今後のタッキーが目指す舞台にはまるはずなので。よろしくお願いいたします。
作品データ
タイトル |
30-DELUX NEW GENERATION THEATER featuring 宇宙Six『のべつまくなし』 |
製作年 |
2019年 |
公演期間・会場 |
2019年4月25日(木)~5月6日(月・振休) |
上演時間 |
約2時間50分 (休憩15分) |
演出・脚本 |
米山和仁 |
出演 |
江田剛、山本亮太、松本幸大、原嘉孝(以上、宇宙Six / ジャニーズJr.)/ 村瀬文宣、竹之内景樹 / 森大、田中精、谷口敏也、中村悠希、武藤晃子、我善導 / 笠松はる / 泉紫太朗、金田瀬奈、田沼ジョージ、伊与田良彦、高木俊輔、林宏樹、師富永奈 / 日野真一郎 / 清水順二 声の出演:目黒蓮(宇宙Six / ジャニーズJr. |